歳とは、年齢を数える助数詞である。才で代用することもある。
漢字として
- 意味
- 一年、年齢、年月、一生、木星、作物の実り、祭祀、という意味がある。
- 〔説文解字・巻二〕には「木星なり。二十八宿を越歴し、陰陽を宣徧す。十二月を一次とす」とある。
- 〔爾雅・釈天〕に「夏に歲と曰ひ、商は祀と曰ひ、周は年と曰ひ、唐虞は載と曰ふ」とある。
- 字形
- 甲骨文では、まさかりのようなものの象形。犠牲の処置に関する字として用いられ、また祭祀の名前として用いられる。一年に一度行われる祭祀の名から、一年の意味を持つようになった。金文ではすでに一年の意味で使われている。まさかりの左側の上下に、歩を加えた字形が、今の字形のもととなった。歩の表すところは、年月のめぐる意とする説などがある。
- 〔説文〕は「步に從ひ戌聲。律歴書に五星を名づけて五步と爲す」としているが、もともとは戌に近く、あとで歩が加えられた。
- 音訓
- 音読みはセイ(漢音)、サイ(呉音)、訓読みは、とし。
- 規格・区分
- 常用漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 声符
- 歳を声符とする漢字には、劌、噦、奯、濊、薉、翽、𧬨、饖などがある。
- 語彙
- 歳寒・歳寒三友・歳月・歳功・歳貢・歳差・歳歳・歳時・歳事・歳出・歳除・歳入・歳星・歳費・歳暮・歳末
異体字
- 歲は、〔康煕字典〕の本字。
- 𢧁は、〔篇海〕にある古文。
- 亗は、〔字彙補〕にある古文。JIS X 0212補助漢字。
- 𢧡は、〔字彙補〕にある俗字。
- 㞸は、〔漢語大辞典・異体字表〕にある異体字。
- 嵗は、〔漢語大辞典・異体字表〕にある異体字。
- 簡体字は岁。
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