沿とは、沿うという字である。
漢字として
- 意味
- そう、河川にそって下る、へり、水際、やり方に従う、という意味がある。
- 〔説文解字・巻十一〕には「水に緣りて下るなり」とあり、〔春秋左氏伝・昭公十三年〕から「王、夏に沿ふ」と夏水を下った記述を引用する。
- 字形
- 形声で声符は㕣。㕣は〔説文〕が山間の窪地を表すとする字。白川静は㕣を神気の現れるという字で、神意に従うという意味があり、沿は水に従う意だという。
- 音訓
- 音読みはエン(漢音、呉音)、訓読みは、そう、へり。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校6年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 語彙
- 沿海・沿革・沿岸・沿習・沿襲・沿線・沿辺
異体字
- 1
- 0pt
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