海上自衛隊東京音楽隊とは、海上自衛隊内に存在する音楽隊の中では唯一の防衛大臣直轄部隊である。
概要
音楽演奏を通じて、自衛隊の広報活動を主任務とする防衛大臣直轄部隊で、セントラルバンドの地位が与えられている。国賓・公賓の歓迎式典や国家的行事での演奏も担っている重要な音楽部隊で、同じ役割を担う音楽隊として、陸上自衛隊では中央音楽隊、航空自衛隊では航空中央音楽隊がある。
その前身は海上保安庁音楽隊で、その後海上警備隊音楽隊となり、現在に至る。観艦式や観閲式などでの演奏を行うなど、海上自衛隊が関わる大切な行事・式典で演奏するため、日本国内でもトップクラスの吹奏楽団である。
海上自衛隊内には東京音楽隊以外に、横須賀音楽隊・呉音楽隊・舞鶴音楽隊などが存在するが、東京音楽隊はこれら音楽隊に対する音楽的教育訓練を行うため、総務科・音楽科のほかに教育科が設けられている。
日本武道館で毎年行われる自衛隊音楽まつりでも、もちろんだが東京音楽隊も演奏する。その他にも、海上自衛隊が開催するイベント(護衛艦等の一般公開)で演奏することもある。また、こういった日本国内での演奏活動以外にも、海外での親善演奏なども行っている。
この東京音楽隊の魅力のひとつは、三宅由佳莉三等海曹だろう。なんといっても自衛隊全体として初となる声楽枠(ボーカル枠)として採用された人物である。三宅由佳莉三等海曹は日本大学芸術学部音楽科声楽コースを卒業。2009年に自衛隊初となる声楽採用枠に合格し海上自衛隊に入隊する。5ヶ月間の自衛隊の基礎訓練を修了後、東京音楽隊に配属となった。こうして、自衛隊初のソプラノ歌手が誕生したのである
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音楽隊関連動画
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関連項目
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