牙とは、動物の歯が大きく鋭くなって、戦いに用いるようになったもののことである。キバも参照。
概要
牙は、脊椎動物の中でも哺乳類や、爬虫類に見られる。哺乳類では犬歯や門歯が巨大化して牙となる。クモの歯の巨大なものを牙と呼ぶこともある。
牙をもつ動物には、たとえばライオン、トラ、セイウチ、イノシシ、ヘビなどがある。想像上の動物・キャラクターにも牙を持つものは多くある。
その他の意味
牙は、また以下のことを表す。
人名
漢字として
- 意味
- 動物の牙を表すほか、天子や大将の旗を牙旗ということから、本営、役所の意味がある(例:牙城)。また仲買人の意味や、芽と通用して萌芽の意味がある。
- 字形
- 大きな牙が噛み合う象形。〔説文解字〕に「牡齒なり。上下に相ひ錯(まじ)はるの形に象る」とある。
- 音訓
- 音読みはガ、ゲ、訓読みは、きば、は。
- 規格・区分
- 常用漢字である[1]。JIS X 0213第一水準。
- 画数が異なるがデザインの差の範囲内とされる、4画の字形と5画の字形がある。JIS X 0213の2004年の改正により現在の例示字形は4画の方。それ以前は5画の字形だった。
- 部首
- 牙は部首牙部を作る。牙に関することを表す意符として用いられる。
- 声符
- 牙を声符とする漢字に、伢、芽、邪、呀、庌、枒、䄰、衺、雅、訝、釾などがある。
- 語彙
- 牙営・牙旗・牙行・牙璋・牙城・牙籌・牙纛・牙牌・牙門
異体字など
- 異体字
- 𤘈は、〔説文解字〕や〔玉篇〕にある古文。
- 𤘉は、〔韻會〕にある古文。
- 𤘍は、〔康煕字典〕に𤘉の本字とある字。
- 𨈏は、〔搜眞玉鏡〕にある異体字。
- 互換文字
- ⽛はUnicodeにおいて牙と互換とされる字で、部首としての牙を表す。
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関連項目
脚注
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