跡とは、以下のことを表す。
漢字として
跡は、蹟と同じく、迹の異体字にあたる。跡、蹟、迹は互いに通用するが、現在よく使われるのは常用漢字でもある跡である。
- 意味
- 足跡、印、事跡、功績、領有、形見。
- 〔釈名・釈言語〕に「跡、積なり。積累して前むなり」とある。
- 〔説文解字〕は、迹を本字とし、蹟を或体として載せているが跡は載せていない。〔干禄字書〕には跡・迹どちらも正字とあり、〔集韻〕には迹の異体字とある。
- 字形
- 𨒪が変じて迹になったように、蹟が変じて跡になったと思われる。その場合、形声で声符は責(の変じたもの)。
- 音訓
- 音読みはセキ(漢音)、シャク(呉音)、訓読みは、あと、あしあと、と。
- 規格・区分
- 常用漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。
- 語彙
- 跡形・跡始末・跡継ぎ・跡取り・跡目
異体字
書き換え
- 迹: 名所旧迹→名所旧蹟・名所旧跡
- 「跡」に書き換えない熟語もある。
- 蹟: 遺蹟→遺跡、奇蹟→奇跡、筆蹟→筆跡
- 痕: 傷痕→傷跡
- 址・趾: 城址・城趾→城跡
- 踪: 失踪(しっそう)・失蹤(しっしゅう)→失跡(しっせき)
- 後: 跡始末・蹟始末→後始末、跡継ぎ・蹟継ぎ→後継ぎ
- 途: 跡切れる→途切れる、跡絶える→途絶える
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