遅単語

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遅とは、おそい、という意味の漢字である。

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漢字として

意味

旧字体は遲。

おそい、ゆっくり、にぶい、おくれる、あう、思いがけずあう、面会する、歓待する、機会、たまたま。

〔説文解字・巻二〕には「徐行なり」とある。また〔詩経・邶風〕から「道を行くこと遲遲たり」を引用する。

字形

形声。声符は犀。金文は籀文の遟と似た形で声符は屖。

音訓

音読みはチ（漢音）、訓読みは、おそい、おくれる、おくらす。

規格・区分

常用漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。

語彙

遅延・遅疑・遅行・遅効・遅滞・遅遅・遅漏

異体字

• 遲は、旧字体。JIS X 0213第二水準。
• 遟は、〔説文〕に「籒文の遲、屖に从ふ」とある異体字。
• 𨒈は、〔説文〕に「或ひは{尸/二}に从ふ」とある異体字。
• 𢕌は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。
• 赿は、〔集韻〕に「或ひは赿と作す」とある異体字。越の異体字と同形。JIS X 0212補助漢字。
• 迡は、〔玉篇〕に「遲と同じ」とある異体字。また別の意味があり〔玉篇〕にデイと呼んで「近なり」とある。
• 邌は、〔集韻〕に「古、邌と作す」とある異体字。レイと読む別の字と同形。〔説文〕にも遲と別の字として載っている。JIS X 0213第四水準。JIS X 0212補助漢字。
• 迟は簡体字。