院とは、以下のことを表す。
- 法皇や上皇、女院の住まうところ。転じて法皇・上皇・女院のこと
- 国家機関、公共性の高い機関や施設につく接尾辞。病院、大学院、参議院、少年院、・・・
- 大学院の略
- 日本美術院の略
- 寺の名前につく接尾辞。平等院、寂光院、・・・
漢字として
- 意味
- 垣に囲われた邸宅、上皇・法皇の皇居、中庭、役所、寺、病院、という意味がある。もともと垣に囲まれた場所という意味であり、そこから高貴な人の住む場所、公共性の高い場所のこと全般を意味する。また庭園、娼館などの意味もある。
- 〔説文解字〕の本字は寏であり〔説文・巻七〕に「周垣なり」とある。院は「寏、或ひは𨸏に從ふ」とあって、寏の異体字として紹介されている。〔説文〕にはそれとは別に院(エン)が載っていて「堅きなり」とある。寏の異体字と同じかどうかは不明。
- 字形
- 寏は形声で声符は奐。院も形声で声符は完。その後、院はインと音が変じた。
- 音訓
- 音読みはエン(漢音)、イン(慣用音)、訓読みは、かき、その。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校3年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 語彙
- 院宇・院主・院政・院宣・院体・院長・院本・院落
異体字
- 1
- 0pt
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