雲母とは、
雲母(鉱物)
[英]mica [和]雲母、きらら、きら [分類]珪酸塩鉱物
造岩鉱物の一つで、火成岩や変成岩中に一般的に産する。またペグマタイト中では大型の結晶を作り、日本でも岐阜県や福島県など各地で産出する。「きら・きらら」の音を持つ地名はかつて雲母が多く採れたことに由来する場合が多い(愛知県吉良町など)。
組成によって白雲母、金雲母、リチア雲母など細かく分類されている。一方向に完全な劈開を持ち、紙のように薄く剥がれやすいことが特徴。結晶は六角板状。光沢があり、光を受けるとキラキラと輝く。硬度は2.5~3と軟らかい。
白雲母/muscovite
火成岩(特に花崗岩)や変成岩中に普通に含まれる。光沢のある無色透明の結晶が一般的で、含有成分によっては黄色や淡褐色のものもある。面白いぐらいにペラペラと剥がれ、「千枚剥がし」の異名をとる。熱や電気を通しにくい性質をもち、絶縁体として使われている。また、砕いてパール光沢の顔料にもする。クロムを含む「緑雲母」、化粧品に用いられる「絹雲母」も白雲母の一種。学名はモスクワにちなむ。
黒雲母/biotite
火成岩(特に花崗岩)中に多く含まれる。鉄を多く含むため黒色や褐色を呈する。白雲母と違い電気を通すため絶縁体にはならない。実際には黒雲母という種類があるわけではなく、金雲母と鉄雲母の固溶体のことをいう。
金雲母/phlogopite
金と名前につくが、これは光の反射が金のようなだけで、金を含んでいるわけではない。マグネシウムを多く含み、この割合が高いと黄色っぽくなる。
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