植物の緑 |
緑とは、
色としての緑
緑(Green)は波長546.1nmで規定される色、及びその周辺の波長の色である。
色合いとしては青と黄色の間で、光の三原色の一つでもある。寒色。
地域によっては「青」との境界が曖昧であることもあり、日本でも「青葉」「青信号」「青りんご」など緑に近い色を青と表現している例が多く見られる。
漢字表記は「緑」の他に「碧」「翠」などがあるが、これらはアクアマリンに近い青みの強い緑を表すことが多い。
また、植物は、葉緑素で光を吸収して光合成を行う関係上、多くが緑色をしている。
そのため、「緑」をさして植物の代名詞的に使ったり、環境保護のシンボルカラーとして用いることも多い。安全・自然な落ち着いた色といったイメージもある。
華美でない緑色は森林や密林において保護色として機能することから緑色の昆虫も多く、迷彩服普及以前の戦闘服(野戦服)や車両等の塗装などオリーブ・カーキ色が広く用いられていた。庭園などに用いる道具は雰囲気を壊さないよう緑色となっている製品もある。
状態表示・警告表示盤のランプ等に用いられる場合もある。安全・準備完了・可能・余裕・開始・問題なく動作中…など。状態変化によってオレンジ・黄色・赤色・点滅と変化する場合も多々。
デザインなどで赤の対として指定されることも稀によくある(赤いきつねと緑のたぬき、ポケットモンスター赤・緑、マリオとルイージ、ムックとガチャピンなど)。
ゲーム中の視覚的表現として、加算・利益・回復時の数値として緑系が用いられる場合もある。
船舶・航空機など、正面から見て左側が緑色(右側は赤色)の航行灯[1]となっており、夜間に遠方からでも対象の進行方向を速やかに把握しやすくなっている。
敵(赤色)に対して、緑で味方・友軍等をレーダー表示する場合もある。
青色LEDが開発されるまでは赤色LEDと一緒に用いられる時代も長かった。
筆記用具として、ノートやメモ・教科書・参考書に赤色で強調するほどではないが区別したい事象に対して、緑色のある多色ボールペン等があると理解・暗記にも便利である。
緑色の事象
※人物等は後述の「キャラクターの通称・特色としての緑」を参照。
キャラクターの通称・特色としての緑
緑色が特徴的なデザインのキャラクターや、通称・愛称で「緑」と呼ばれることも多い。同じ作品内に別系統の色が目印のキャラクターがいる場合は更にこの傾向が強くなる。
英語では”嫉妬、ねたみ、やきもち”を"the green-eyed monster"(緑色の目をした怪物)と呼ぶ場合がある。
例
漢字として
- Unicode
- U+7DA0
- JIS X 0213
- 1-90-8
- 部首
- 糸部
- 画数
- 14画
- 意味
- 旧字体は綠。
- みどり色、暗い、緑色のもの、刈安、二番目、二回、双方。
- 〔説文解字〕に「帛、靑黃色なるものなり」とある。
- 字源
- 形声。声符は彔。
- 音訓
- 音読みは、リョク、ロク、訓読みは、みどり。名のりに、つか・つな・のり、などがある。
- 規格・区分
- 緑は常用漢字であり、小学校3年で習う教育漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。
- JIS X 0208で緑・綠は区点46-48に包摂されていたが、JIS X 0213で綠が分けて追加され、包摂基準の適用対象外となった。
- 語彙
- 緑衣・緑陰・緑雨・緑苑・緑化・緑眼・緑青・緑苔・緑地・緑竹・緑豆・緑髪・緑林
異体字
関連動画
関連静画
脚注
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