黙示録の獣とは、
概要
前者が有名であり、普通前者を黙示録の獣と呼んだり、創作のモチーフとすることが多いが、実は二種類いる。
第一の獣
わたしは一匹の獣が海からはい上ってくるのを見た。十本の角と七つの頭があった。さて,わたしの見た獣はひょうに似ていたが,その足は熊の足のようであり,その口はライオンの口のようであった。そして,竜(黙示録の赤い竜)は自分の力と座と大きな権威をその獣に与えた
・・・海から出てきたのに豹に似ていて、足はクマに似ていて、口はライオンのようであるというなんだかよくわからないキメラ。通常こちらを黙示録の獣という。
何を象徴しているのかは諸説ある。ローマ帝国そのものという説、ネロ帝やドミティアヌス帝などローマ皇帝の誰か説、この世のすべての政治権力説、偽の神、偽キリスト、偽預言者説、果てにはローマ教皇説まであるが、ローマ帝国そのもの乃至はローマ皇帝ではないかという説が有力である。
666という獣の数字はこの獣が人々を支配する際につけた印である。この数字も何かと陰謀論と絡めて語られたり、何かとホラーな数字扱いされたり、創作の題材にされたりする数字である。
第二の獣
わたしはまた、もう一匹の獣が地中から上って来るのを見た。この獣は、子羊の角に似た二本の角があって、竜のようにものを言っていた。この獣は、先の獣が持っていたすべての権力をその獣の前で振るい、地とそこに住む人々に、致命的な傷が治ったあの先の獣を拝ませた。
ぶっちゃけ影が薄くてマイナーな方。所謂「じゃない方」。羊のようで竜のようとかいうもっとわけのわからない生き物。地中から出てくるらしい。穴を掘るを使ったメガデンリュウかな?
こちらも異端を象徴しているという説、自称キリスト教の新興宗教説、ナザレのイエスを自称したり、再来だと名乗っている偽キリスト、偽預言者説、メガデンリュウ説など諸説あるが、ナザレのイエス自身が「偽預言者は羊の皮を被ったオオカミである(マタイの福音書)」と語っていること、先述の獣を崇拝するように仕向けることなどから、偽預言者、偽キリストであるという説が有力である。
末路
わたしはまた、あの獣と、地上の王たちとその軍勢とが、馬に乗っている方とその軍勢に対して戦うために、集まっているのを見た。しかし、獣は捕らえられ、また、獣の前でしるしを行った偽預言者も、一緒に捕らえられた。このしるしによって、獣の刻印を受けた者や、獣の像を拝んでいた者どもは、惑わされていたのであった。獣と偽預言者の両者は、生きたまま硫黄の燃えている火の池に投げ込まれた
で、一定数この獣を預言者だとか、神としてあがめる人たちが出てきてこいつらは支持を集めるのだけれども、結局この偽預言者に釣られた人たちとともに硫黄が燃えている火というくさそうな中に投げ込まれ焼き滅ぼされることになるのだという。黙示録の赤い竜も封印され、その後解き放たれるが、最期は結局滅ぼされることになるのでした。チャンチャン♪
創作では
だいたい前者の海から這い上がってくる獣がモチーフになることが多い。
- 「Fate/Prototype」に登場するビーストⅥ
- 「真・女神転生」に登場する妖魔
・・・など。
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関連項目
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