黽とは、カエルである。
漢字として
黽
- Unicode
- U+9EFD
- JIS X 0213
- 1-83-70
- 部首
- 黽部
- 画数
- 13画
- 意味
- 字形
- カエルの象形。
- 〔説文解字(大徐本)〕の本字は𪓑で〔説文・巻十三〕に「鼃𪓑(アボウ)なり。它に从ひ象形。𪓑頭と它頭と同じなり」とある。鼃は蛙の古文。字形については、象形で黽の頭と蛇の頭が同じ形なので、它に従うとしている。どんなカエルだかよく分からないが〔爾雅・釈魚〕に「蟾諸、水に在る者は黽なり」とあり、その〔疏〕に「其の水に居るの名は黽。一名に耿黽。一名に土鴨。狀は靑蛙に似て、腹大なり」とある。
- 音訓
- 音読みは、1.の場合、ボウ(漢音)、2.の場合、ビン(漢音)、3.の場合、ベン(漢音)、メン(呉音)。訓読みは、かえる、つとめる。
- 規格・区分
- 常用漢字ではない。JIS X 0213第二水準。
- 部首
- 黽は部首、黽部を作る。魚・貝以外の水棲生物を表す意符として使われる。
- 声符
- 黽を声符とする漢字に鄳、蠅、繩、鼆などがある。
- 語彙
- 黽勉
異体字
- 𪓑は、〔説文(大徐本)〕の本字。
- 𪓕は、〔説文〕に「籀文の黽」とある異体字。
- 𪓖は、〔字彙補〕に「黽と同じ」とある異体字。
- 黾は簡体字。また〔正字通〕に「俗黽字」とある異体字。
- 𪓙は、〔正字通〕に「黾、~別に𪓙と作す」とある異体字。
- 𦋍は、〔字彙補〕に「俗黽字」とある異体字。
- 𦊣は、〔康煕字典〕に「按ずるに卽ち黽字の譌」とある異体字。
互換文字
筆順
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