E-3とは、
1.の概要[2]
米空軍がこれまでにこの種の任務を行なうには早期警戒機のEC-121、指揮統制用のC-130、通信及び中継用のKC-135という3種類の機体を同時に運用する必要があった。これを一つの機体にまとめ上げるための計画の名称がAWACSで、この計画で開発されたのがE-3である。
元々は1960年代半ばに存在した「オーバーランド・レーダー技術計画」を発展させたもので、1970年にボーイングがマクダネル・ダグラスを抑えてAWACSに関する契約を勝ち取った。その後2機のプロトタイプにヒューズ社とウェスティングハウス社のレーダーを搭載してテストを行ない、1972年にウェスティングハウス社のレーダを採用することが決定した。
E-3Aの搭載レーダーはAN/APY-1かAPY-2で、作動時の回転数は毎分6回転。高度9000mで半径200海里のエリアをカバー、1回転で600個以上の目標を捉え、内200個の敵味方識別を行なう。敵味方が不明の場合は前もって知らされている飛行計画と照合して判別する。システムは各機の残燃料等も含めた飛行諸元を考慮し、迎撃機に飛行コースを指示できる。
レーダードーム内にはメインレーダーアンテナと背中合わせに敵味方識別装置が装備されている。指向性が高く、質問信号に応答してきた目標の方位と距離を得ることができる。味方への管制情報はTADIL-C(リンク4)で送信される。
AWACS及び味方機が得た目標の航跡情報はTADIL-A(リンク11)によってリンクに加入している味方へ通達される。
関連項目
脚注
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