FNNスーパータイムとは、1984年10月1日から1997年3月28日までの約12年半、フジテレビ系列で放送をされていたニュース番組である。「スーパータイム」と呼ばれる事が多い。スーパー○○タイムの元ネタはここだと思う。
概要
平日の夕方のニュース番組及び土日の週末版に別れる。今まではアナウンサーは座っているスタイルが多かったが、アナウンサーが立ってニュースを読むという斬新な構成となった。またフジテレビ系列が黄金期を迎えていたこともありフジテレビを代表をする番組となった。この成功により他局でも夕方のニュースに力を入れるようになる。
初代キャスターは当時フジテレビアナウンサーの逸見政孝と幸田シャーミン。
1985年4月に始まった、平日夕方17時台の生放送若者向けバラエティー番組「夕やけニャンニャン」の終盤に逸見が登場する番組予告のコーナーが有り、そのコーナーで片岡鶴太郎やとんねるずらに逸見がイジられ、逆に逸見が上手い返しをするなどのやりとりが行われるようになる。これにより「夕ニャン」を見ていた視聴者がそのまま「スーパータイム」に雪崩れ込む現象が起こり、視聴率が上昇するようになった。
また、それまで決して目立つ存在ではなかった逸見政孝の人気が高まり、後の人気アナウンサーとしての礎を築くこととなる。
1987年10月に、2代目女性キャスターに安藤優子が加わる。(当初は金曜日のみ)逸見氏はフリー転身後も1989年3月まで続投。2代目男性キャスターは上田昭夫となった。平日版の三代目キャスターには当時フジテレビアナウンサーで現・神奈川県知事の黒岩祐治も当初は週末版で後に平日版に登場をしている。
なお、系列局では番組開始当初は、テレビ静岡・テレビ愛媛・テレビ西日本・鹿児島テレビのみ「スーパータイム」を使っていて、番組改変期のタイミングで「スーパータイム」に改題をする系列局が多くなり、1990年頃には「スーパータイム」を使う局が殆どを占めていたが、福島テレビ・関西テレビ・テレビ大分は最終回まで独自のタイトルで突き通したが、福島テレビとテレビ大分は週末版のみ「スーパータイム」を使用していた時期もあった。関西テレビでは「スーパータイム」は『FNS27時間テレビ』で知ることになっていた。
民放各局の平日夕方のニュース番組は「JNNニュースコープ」を抱えたTBSテレビの例に倣い、18時台前半をローカルニュース・18時台後半を全国ニュースにするテレビ局が多かった中、フジテレビでは1978年より18時台前半を全国ニュース・18時台後半をローカルニュースに編成していた。これを更に推し進め、「スーパータイム」では18時台全体を全国・ローカルを統合した一つのニュース番組とする。
「スーパータイム」の成功により他局の編成にも影響を与え、「NNNライブオンネットワーク」(日本テレビ・1987年開始)、「600ステーション」(テレビ朝日・1989年開始)、「JNNニュースの森」(TBSテレビ・1990年開始)の各番組でも同じスタイルを採用。
平日18時台前半に全国ニュースを差し込むスタイルは現在でも民放テレビ四大系列の番組編成の基本となって存在している。
1997年にフジテレビ本社が新宿区河田町から、港区お台場に移転を期に「FNNニュース555ザ・ヒューマン」と改題をしたが、不人気となり1年後の1998年には「スーパータイム」のフォーマットを引き継いだ「FNNスーパーニュース」となる。2015年3月まで放送がされていた。
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