CDMA 1X WINとは、3.5世代携帯電話サービスである。
概要
auがCDMA 1Xの後継サービスとして2003年11月28日よりサービスを行っている。日本では初めての3.5世代サービスでもある。サービス名称は「CDMA 1X WIN」で通称は「WIN」。
通信方式はCDMA2000 1x EV-DO Rel.0。日本でこの方式を採用しているのはauのみである。この背景には第2世代でPDCではなくcdmaOneを採用したのが影響している。この為現在SIMロック解除が不可能となっている。
通信速度は最大2.4Mbpsで、これを生かして日本で初めて着うたフルやパケット定額制サービスをスタートさせている。なお、この方式は2005年以降に主力となっており、それ以前はCDMA 1Xが主流だった。
他社との違いは通信方式のみではなく、周波数帯にも及ぶ。800MHz帯を主に利用している為例外を除くと山間部や建物の中でも繋がる事が多いのが特長。これがエリア・シェア拡大に貢献したが、ユーザー増により繋がりにくい状況も生まれつつある。ユーザー増への対応と総務省が2012年に行う800MHz帯再編の為に他社同様に2GHz帯への対応やFOMAプラスエリア同様に再編の影響の出ない800MHz帯対応も順次進めている。但し、再編後には2GHz帯及び800MHz帯(再編対象外分)対応端末以外は使用不可となってしまう為整備状況によってはエリアが狭まる事も予想されている。
現在、速度が向上したCDMA2000 1xEV-DO Rev.Aのサービスがスタートしている(下り3.1Mbps)。なお、この方式では3.9世代はUMB、そしてその前段階としてRev.Bがあったが「国際競争力がなく、通信コストなどが下がらない」という理由でauは導入を見送り、対抗するW-CDMAの上位規格であるLTE方式の導入を決定している。 なお、この方式(Rev.B)の開発自体も既に凍結されているようである。また、W-CDMA/LTEとこの方式では互換性がない。
関連動画
関連項目
脚注
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