19世紀に北米プロスポーツにおいて、選手の自由意思による所属チームの移籍に制限があり、チームに拘束されることに不満を抱いた選手側が保留制度廃止と改善を訴え、司法の話し合いを経て導入に至った。
野球
日本プロ野球については、フリーエージェント(日本プロ野球)を参照。
メジャーリーグベースボール(MLB)においては、1975年にモントリオール・エクスポズのデーブ・マクナリーとロサンゼルス・ドジャースのアンディ・メサースミスのトレードがきっかけ。契約条件に不満を持ち、裁判にまで発展したことからFA制度が導入された。
MLBのレギュラーシーズン在籍日数が6年になるとFA権を経て、ワールドシリーズ終了後から自動的にFA選手として公示され、全球団と交渉が可能になる。契約期間を満了した選手、マイナー契約を拒否した選手、戦力外となった選手、契約延長オプションを破棄した選手もFA選手として扱われる。
メジャーデビューをわざと遅らせることで、FAになるのを遅らせる戦術をとることもある。
MLBドラフトではアメリカ合衆国、カナダ、プエルトリコに在住している選手が指名されるが、その3国出身でない選手はインターナショナルFAとして扱われる。
シーズン在籍が6年未満で、翌年の契約を提示されずにFAとなる選手はノンテンダーFAと呼ばれる。
日本プロバスケットボール(bjリーグ)
レギュラーシーズンの公式戦に80%以上出場選手登録され、そのシーズンが3年に達するとFAとなる。権利を得た選手はbjリーグによって公示され、プレイオフ終了後から一週間以内にbjリーグに行使を宣言することで他のチームと交渉できるようになる。一度FA宣言したら再取得は2年後となる。
NBA
契約終了、解雇された選手、NBAドラフトで指名されなかった選手がFAとして扱われる。
NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)
UFA(無制限フリーエージェント)、RFA(制限付フリーエージェント)の2種類がある。
ナショナルホッケーリーグ(NHL)
新人選手は入団7年後に取得可能。NHLドラフトで指名されなかった22歳以上の選手はFAとして扱われる。
関連項目
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