Jailbreakとは、「脱獄」を意味する英単語であり、コンピュータの穴を突いて制限を解除し、メーカーの意図しないアプリケーションを動作できる状態にすることを指す。
曖昧さ回避
- Jailbreak(BEMANI) - 音楽ゲーム「GuitarFreaks & DrumMania XG」及び「jubeat」の楽曲。
- Jailbreak(AC/DC) - オーストラリアのロックバンドAC/DCの楽曲。
- Jailbreak(Thin Lizzy) - アイルランドのハードロックバンドThin Lizzyの楽曲。
概要
日本では、Apple製品の制限を解除することを多く指し、しばしばJBと略される。
通常、製品にインストールできるアプリケーションは、Appleの審査を通過したApp Storeで販売されているアプリケーションのみである。
著作権上等の問題があれば審査は当然通過できず、それらの非純正アプリケーションはインストールできない。
しかし、Jailbreakツールを用いることで制限を解除し、外部で製作された様々なアプリケーションも使用することができるようになる。
但し、Jailbreakを行うとAppleのサポートを受けられなくなり、故障の原因にもなりうる。
また、Jailbreakを行った機器を対象としたコンピュータウイルスも存在する。
さらに、Jailbreakした端末にOpenSSHをインストールすると、rootのパスワードが既知(mobileという別アカウントとともに初期値はalpine)であるため容易に乗っ取られる危険性もある。
アメリカでは、AppleはJailbreakの行為は著作権法に抵触するという見解を示しているが、NGOが反論している。
紐付き脱獄(tethered jailbreak)と紐なし脱獄(untethered jailbreak)
紐なし脱獄
紐なし脱獄とは完全な脱獄状態のことで、再起動しても脱獄状態で正常(？)に再起動することができる。
紐付き脱獄
一方紐付き脱獄は起動している間は普通の脱獄と変わらないが、再起動するとアップルロゴのところで止まってしまう不完全な脱獄で、仮脱獄とも呼ばれている。
リリースされたばかりのiOSでは紐つき脱獄しか出来ないことも多い。
半紐付き脱獄
さらに半紐付き脱獄というものもある。これは紐付き脱獄状態でCydiaからSemiTetherというアプリをインストールすることでなる。
基本的には紐付き脱獄と同じだが、もし再起動してしまっても非脱獄状態に近い状態で起動することは出来るというものである。
ただしCydiaやJBアプリはもちろんのこと、Safari、メールを使うことが出来なくなる。電話やSMSは使えるため、応急処置にはなる。
現在はiOS 5.0.Xは紐付き脱獄しかできないが、iOS5にも紐なし脱獄できるセキュリティホールが見つかっている。バグがまだ多いためリリースできるレベルではないが、いずれリリースされるであろう。
また、iPhone4SやiPad2は脱獄自体ができないが、Apple A5にも脱獄できるバグが発見されており、iPhone4S・iPad2向けのリリースも時間の問題かと思われる。
iOS5.0.2でこのセキュリティホールが塞がれる可能性もあるため、脱獄を考えている人はむやみなiOSのアップデートは控えた方がよい。
iOS4.X以下ではSHSHを保存しておくことでiOSのダウングレードをいつでも行うことができたが、iOS5から仕様が変わってSHSHがワンタイムのものになってしまい保存が利かなくなっているためなおさらである。
半紐無し脱獄 (Semi-Untether Jailbreak)
iOS10頃から用いられるようになった手法。KPP(Kernel Patch Protection)とAPFSによるroot領域の書き込み制限により今までの手法が使えなくなり編み出された方法。主に脆弱性を突く脱獄アプリをサイドローディングして実行することにより脱獄環境に移行できるようになる。また再起動をすると入獄状態に戻り再び脱獄アプリを実行しなくてなならない。
サイドローディングにはPCが必要で有効期限が７日と短い為頻繫に更新しなくてなならない。このため脱獄は紐なしで実行できるが完全な紐なしでは難しいため半紐無しと呼ばれるようになった。
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関連項目
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