MikuMikuFlex(以下、MMF)とは、MikuMikuDance(MMD)等で使われる、PMXモデルの表示と、MikuMikuEffect(MME)等のエフェクトを描画する表示ライブラリを作成する事を目的とした、オープンソースプロジェクトの事である。
元々はMiku Miku Dance Drawer library(MMDD)という名称だったが、後に現在のMMFに変更された。
概要
MMFはMiku Miku Flex libraryの略である。MMD、MMEの仕様を満たすモデル、エフェクトの表示などをするオープンでフリーなライブラリです。MMD関連のソフトウェア、ゲームなどの開発に利用することが可能。
このライブラリを利用することにより、MMD(MikuMikuDance)のアイデアに富んだ様々な作品を手軽にプログラマーが扱えるようになる。
詳細な仕様(開発公式ページより、一部改変)
Direct3D11上で動作するライブラリである。
おおくのMMD関連のソフトウェアはDirectX9で実装されているが、MMFはDirectX11で実装されている。
これにより、MME形式のエフェクトがより大きな可能性を持つことができる。例えば、以下の様なエフェクトが作成可能になることを期待できる。
テセレーションによる、よりリアルな表現。コレにより、例えば以下のようなことが可能になる。
テセレーションによるリアルな水面の表現(youtube動画)
テセレーションによるリアルな髪の表現(youtube動画)
もちろん、大半の場合MMDはリアルであることはさほど重要視しないため、従来通りの表示をすることも可能。
定数バッファ、テクスチャバッファを使用することも可能。
これにより、多くのテクスチャ、多くの定数を利用するシェーダーを組んでもDirectX9と比べCPUとGPU間のデータ通信が軽くなる。従来より多くのテクスチャを張ってもリアルタイムレンダリングが可能となる。
Windows XP以前のOSでは動作不可能。
DirectX11で得られる恩恵は多いものの、Windows XP以前のOSでは動作不可能。これは、Windowsのグラフィックアーキテクチャに大きな変更が加えられたことと、Windows Display Driver Modelが導入されたことによるもの。
これは大きな欠点とも言えるが、2014年4月にXPのサポート期限を終了することを考慮すれば仕方がないとも言える。
必要最低限の3DCGの知識で利用可能。
MMDXと同様に、モーションの再生やモデルの表示を僅か数行で扱うことが可能。
例えば、モデルを表示してモーションを再生する場合には、フォームにMMF.RenderPanelを貼り付け以下のように記述するだけで動作する。
ライセンス
使用環境
- Windows Vista SP2以降
- DirectX10.1以上に対応したグラフィックチップ
- DirectX11ランタイム
- SlimDX EndUserRuntime for .Net 4.0
- .Net Framework 4.5
開発条件
- Visual Studio2012以降推奨
- 「使用環境」の条件を満たしている
- ライブラリの仕様変更にめげない心
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
- MikuMikuDance
- MikuMikuMoving
- MikuMikuEffect
- MMD技術部
- ニコニコ技術部
- MikuMikuPenguin
- MMF(MikuMikuFlex) - Home
(公式ページ)
- MMF開発局
(開発ブログ)
編集者からのお願い
編集者の中にはMMDについての関心はあれど、プログラムについては頓珍漢な人がいます。今この文章を打っている私もそのうちの一人です。
プログラマの皆さん、自分で編集してくださればそれはとっても嬉しいなって思うのですが、編集する気が無くても、説明文の足りないところを下の掲示板でレスポンスしてもらえれば、編集者の誰かが随時編集するので、ご指導ご鞭撻、宜しくです。
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