RGV250Γとは、スズキが開発・製造していたフルカウルスポーツ(レーサーレプリカ)タイプの普通自動二輪車である。
概要
RGV250Γは1988年デビュー。前作『RG250Γ』の後継機種である。ホンダのNSR250R・ヤマハのTZR250Rと並ぶ2スト250ccクラス御三家のひとつである。2ストロークV型2気筒エンジンを搭載。
なお、これをベースにしたネイキッド化し、価格を安価に抑えた『ウルフ』というモデルがある。
年式ごとの歴史
RGV250Γは大きく3つに分けられる。
VJ21A
1988年・1989年製造。フロントサスペンションは正立フォーク。排気デバイスは2段式。
これのSPモデルでは、フロントサスペンションがフルアジャスタブルタイプに、リアサスペンションがリザーバータンク別体型に変更され、トランスミッションがギア比間隔の狭いクロスタイプに変更されている。
VJ22A
1990年~1995年製造。フロントサスペンションが倒立フォークになり、排気デバイスが3段式に変更された。
これのSPモデルでは、先代の内容に加え乾式クラッチを追加。SP2ではトランスミッションを通常のワイドタイプに変更している。
なお、これのエンジンを流用し日本国内45馬力規制がかかっていないのがアプリリアのRS250である(公称70馬力)。
VJ23A
1996年~1999年製造。国産2ストレーサーレプリカモデルの集大成とも言えるモデルである。これまではキックスターターのみでエンジンを始動していたが、このモデルではセルフスターターが付き、キックスターターは廃止となった。フルモデルチェンジに伴い、スタイリングが丸みを帯び、より現代的になった。各種部品も新規再設計であった。排気ガス規制強化の影響で1999年生産終了。
スペック
| 型式名 | VJ23A |
| 全長 | 1965mm |
| 全幅 | 695mm |
| 全高 | 1095mm |
| ホイールベース | 1330mm |
| 地上最低高 | 130mm |
| シート高 | 765mm |
| 乾燥重量 | 134kg |
| 車両総重量 | |
| 最小回転半径 | 2.9m |
| エンジン型式名 | |
| エンジン形式 | 水冷2ストローク |
| 気筒数 | V型2気筒(バンク角70°) |
| 総排気量 | 249cc |
| 内径×行程 | 54mm×54.5mm |
| 圧縮比 | 8 |
| 最高出力 | 40PS/9500rpm(日本仕様) 62PS/11000rpm(海外仕様) |
| 最大トルク | 3.5kgf/8000rpm(日本仕様) 3.8kgf/10750rpm(海外仕様) |
| 燃料供給装置 | キャブレター |
| エンジン始動方式 | セルフスターターのみ |
| 点火方式 | |
| エンジン潤滑方式 | 分離潤滑方式 |
| エンジンオイルタンク容量 | |
| 燃料タンク容量 | 16L |
| 燃費 (60km/h定地走行テスト値) |
25km/L |
| トランスミッション | 常時噛合式6速MT・カセットタイプ |
| クラッチ形式 | |
| タイヤサイズ | 前:110/70R17 後:150/60R17 |
| ブレーキ | 前:油圧式ダブルディスク 後:油圧式シングルディスク |
| サスペンション | 前:倒立テレスコピック式 後:スイングアーム式・モノサスペンション |
| フレーム形式 | |
| 価格 |
関連動画
関連項目
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