ニコニコ大百科

当人なりに立ち直りかけた矢先に病に倒れただけでも不幸なのに、
かつての仲間ウラヌスは裏切り者ストレイボウによって死に追いやられ、
後事を託したオルステッドはストレイボウとアリシア姫のせいで闇堕ち、
しかも元凶ストレイボウは死後もコソコソ逃げ隠れしているので恨み言のぶつけようもない
「人嫌いになって隠棲したヒーロー」でもかなり悲惨な部類に入るな・・・

あんな最期は遂げたが、彼も紛れもなく「魔王(憎しみ的な意味で)に勝利した伝説の勇者」だと言える
あのクソみたいな世界で癒してくれる妻子も無しでよく勝ったもんだ

リメイク版の演出（ストレイボウの変貌や戦闘時の異常なセリフ回し）や
TIPS情報などからも魔王山が元々ヤバいスポット的な匂わせがあるだけに
「憎しみ」に染まらなかった彼の凄さをあらためて実感するなぁ…。

オルステッドとの最大の違いは友のウラヌスがストレイボウと違って裏切るような人間じゃなかったのが大きいかもしれない。

物語全体で見ればトリックスターに思える
ハッシュはそのつもりじゃなかったけど
何で人間不信になったのかとプレイヤーに問題提起し、
退場と遺言で魔王の前提がひっくり返したからな
中世編のシナリオはハッシュが一石投じて動かしてるようなもの

死後、ストレイボウの霊がアリシアに泣きつかなかったのは
彼女の前にハッシュとウラヌスが居たからかな？

オルステッドと違って勇者という扱いから逃げ出す事ができたからこそ魔王化しなかったのかなとは思うところ
あの王国ではいずれ不穏分子として排除される方向へ進んでいただろうし
ただその二人を勇者として縛り付けていたのは国民や王ではなく悪意のない仲間のウラヌスの発言だと考えると中々に業が深く見えてくる