お富さんとは、春日八郎が歌い、キングレコードから昭和29(1954)年8月に発売された歌謡曲である。
唄のテーマは、歌舞伎「与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)」(通称:「切られ与三郎」)の名場面、「源氏店妾宅の場(げんじだなしょうたくのば)」。ヤクザの親分の囲い者(妾)、お富との不倫が露見し、なぶり殺し寸前の目(滅多切りにされ、海に捨てられた)にあった与三郎が3年ぶりに彼女(お富も当時入水自殺を図った)と再会した場面である。
作曲した渡久地は歌舞伎を見たことがなく、この場面をよく知らずに、ブギウギ調の調子のよい軽快なリズムに乗った曲を書いた。それが春日の歌声と相まって大当たりし、発売3か月で30万枚を売り上げるほどの大ヒットを記録した。
当初は岡晴夫によって歌われる予定であったが、岡のコロムビアレコードへの移籍により急遽若手の春日にお鉢が回り、大ヒットすることになる。
歌詞の一節、「死んだ筈だよ お富さん」は流行語となるほどであった。
1977年11月にはエボニー・ウェッブにより「ディスコお富さん」としてカバーされてリバイバルヒットした。
春日が亡くなった際の葬儀では参列者全員でお富さんを合唱したという。
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最終更新:2025/12/13(土) 01:00
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