しなの(列車)とは (シナノとは) [単語記事]

概要

名古屋～長野間を結ぶ特急列車で、JR東日本管内最後のエル特急。383系登場時から愛称として「ワイドビュー」の冠が付いていたが、2022年 3月に「ワイドビュー」の冠が削除された。
中央本線電化による381系導入以後は振り子式車両を使用しており、慣れていない乗客の中にはカーブの多い長野の路線で乗り物酔いに遭うケースも少なくない。

1953年に準急として名古屋～長野間で運転を開始し、急行時代を経てヨンサントオ改正におけるキハ181系の投入に伴い特急化された列車。臨時で松本発着や大糸線の白馬発着の運転があり、かつては南小谷駅まで運転されていた。なお、白馬駅発着の臨時便（通称「白馬しなの」）は2025年 2月11日の運用をもって終了となり、大糸線乗り入れもあわせて終了となった。

1973年 5月の中央本線全線電化に伴い国鉄初の振り子式特急車両 381系が投入され、1975年に全列車が電車化された。民営化後は後継の383系に置き換えられ、2008年 5月に381系での運転が終了している。

2016年3月26日ダイヤ改正までは東海道本線経由で1日1往復大阪発着の便が設定されており、これを利用すると大阪と長野との間を乗り換えなしで行くことが可能だった。名古屋～大阪間の停車駅は、名古屋、岐阜、米原、京都、新大阪、大阪であった。なお、この大阪発着便は1971年に急行「ちくま」の大阪発着1往復を特急化した際に「しなの」に編入したもので、廃止時は在来線昼行特急の中で最長距離の運転区間を誇っていた（廃止後の最長距離は「にちりんシーガイア」に移行）。

停車駅：▲は一部が停車

路線名	中央本線										篠ノ井線					信越
駅名	名古屋駅	金山駅	千種駅	多治見駅	恵那駅	中津川駅	南木曽駅	上松駅	木曽福島駅	塩尻駅		松本駅	明科駅	聖高原駅	篠ノ井駅		長野駅
しなの 1－26号 [名古屋～長野]	●	▲	●	●	▲	●	▲	▲	●	●		●	▲	▲	●		●

編成図

383系8両編成（基本編成＋付属編成）

383系8両編成（付属編成＋付属編成＋付属編成）

383系10両編成（基本編成＋付属編成）

383系10両編成（基本編成＋付属編成+付属編成）

383系10両編成（付属編成＋付属編成+付属編成）

停車駅：＝は他線区経由、－は通過。

路線名	中央本線										篠ノ井線					信越		大糸線
駅名	名古屋駅	金山駅	千種駅	多治見駅	恵那駅	中津川駅	南木曽駅	上松駅	木曽福島駅	塩尻駅		松本駅	明科駅	聖高原駅	篠ノ井駅		長野駅	豊科駅	穂高駅	信濃大町駅	神城駅	白馬駅
（ワイドビュー）しなの（臨時） [名古屋～白馬]	●	－	●	●	－	●	－	－	●	●		●	=	=	=		=	●	●	●	●	●