アオブダイ(青武鯛、Scarus ovifrons)とは、魚類の一種である。
スズキ目・ベラ亜目・ブダイ科に属する魚。全長は最大で1m近くにもなり、ブダイの仲間の中でもかなり大きい部類に入る。名前の通り、青い体が特徴。歯まで青くなる。
東京湾からフィリピンまでの西太平洋の、沿岸の石灰藻類の豊富な岩礁地などで見られる。食性は雑食性。昼間に活動し、夜は岩陰などで眠る。この際、口から粘液を出して、寝袋のように「粘液の膜」で自らを覆って寝ることが知られる。
メジナ釣りなどの外道として掛かることがあり、大型ゆえに釣り味はあるかもしれないが、基本的にはあまり釣り人には好まれていない。
というのも、アオブダイは数多くのパリトキシン中毒報告があり、あまつさえ数件の死亡例まである実質的な猛毒魚なのである。本来のアオブダイ自身は無毒なのだが、スナギンチャクに由来する毒性分の蓄積により、特に内臓は危険。また、パリトキシンは加熱によって失活しない。
味自体は良いという人もいれば水っぽくて不味という人もおり評価が安定しない。まあ、死者も出ている魚をわざわざ食べるリスクを冒すほどの味とは言えそうにない。釣れても食べないほうがいいだろう。
なお、沖縄でよく食べられている「イラブチャー」と呼ばれている魚は別種のヒブダイや高級魚・ナンヨウブダイであることが多い(「イラブチャー」はもともとブダイの仲間全般の呼び名)。
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最終更新:2025/12/05(金) 19:00
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