アラーラとは、
ここでは1について述べる。
アラーラは以下に述べる3段コンボで創られてしまった旧支配者(グレート・オールド・ワン)である。
作中に登場する少女の書いた緑色の手帳の中に「あの言葉をつぶやくと、アラーラが来てくれるんだ」という箇所がある。この言葉についての説明は皆無だし、そもそもこの1カ所にしか出てこない。ギリシア神話の女神アララと関係があるのかどうかは不明。
この箇所からクトゥルフ神話世界に輸入された謎めいた言葉は多い。アクロ文字 (Aklo letters) → アクロ語、マオ遊び (Mao Games) → マオ典礼[1]、ヴーラス (voolas) → ヴーラの秘儀[2]といった具合。
異次元の「音の生命体」であるスグルーオ人(スグルオの住人[3])と交信していたおっさん[4]の手記が「決定は今夜だ――アラーラを呼ぼう」という文言で途切れている。物語のラストでは、異次元人達が言葉巧みに、一瞥しただけで発狂するような奇怪な代物をこちら側の次元に送りつけようとしたことが示唆される。これがアラーラだったのかは分からない――この時点では。
スグルオ湾とその住人達、及び彼らと接触しやすい場所[5]についてはこの小説の冒頭で『ネクロノミコン』の引用という形で述べられている。異次元通信機の設計図、そしてスグルオの存在にダメージを与える「武器」のほうは『グラーキの黙示録/グラーキの啓示』に記載がある。
Worlds of Cthulhu誌 第4号に掲載[6]された未訳シナリオ。
初めて詳細設定が創られた。その姿は『異次元通信機』中での目撃証言(?)を無理矢理組み合わせたものを元にしている。スグルオの住人と同じく音の生命体で、彼らを実質的に脅して仕えさせていた。
二つ名は〈スグルオの使者〉あるいは〈チャイムを鳴らす恐ろしきもの〉。
有味風氏のサイト「終末同盟」で、シナリオプレイの感想ページにアラーラのゲームデータが抜粋試訳されている。
クトゥルフ神話同人小説アンソロジー『妖神』(2014年)には、この設定を使った作品『ミソラのピアノ』(有味風 著)が収録されている。母親に壊されたピアノを弾く少女が何故かアラーラに気に入られてしまう。彼女の望んだものとは……?
今回ばかりは心なしか申し訳なさそうにしているスグルオ人たちがいい味を出している。
TRPGで後付け設定された音の神と言えばトルネンブラがいる。クトゥルフ神話TRPGのクリーチャー図鑑『マレウス・モンストロルム』の設定では、トルネンブラはスグルオの世界に関連が深く、そこの住人達から崇拝を受けている。
トルネンブラの使命及び性質はアラーラと全く異なるものだが、スグルオの住人からの受けは悪くないはずである。少なくともトルネンブラはスグルオ人を生け贄にしたり喰ったりしないし。
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最終更新:2025/01/07(火) 12:00
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