ザンスパインとは (ザンスパインとは) [単語記事]

ザンスパインとは、SDガンダム GGENERATION シリーズに登場する、オリジナルユニットである。
型式番号は『ZMT-S37S』。ザンスカール帝国・ベスパに属する。

リグ・リングと共に登場した、「機動戦士Vガンダム」のIF ユニットにあたる機体であるが、デザインは同作のカトキハジメ、石垣純哉、大河原邦男ではなく、片桐圭一郎がデザインを担当している（リグ・リングは石垣がデザインを担当）。

概要

初出作品はGGENERATION-F。設定上のパイロットはファラ・グリフォン。
ザンスカール帝国がリガ・ミリティアから奪取したミノフスキードライブ技術を組み込んだ機体である。しかし、試作機の完成直後に想定パイロットのファラ、開発責任者のタシロ・ヴァゴが戦死。そのまま自然消滅的に戦争が終結したため、実戦配備されることはなかった。

スペック上は非常に高い性能を持った機体であり、もしファラがこの機体に乗ってウッソと対峙していたのなら、また結末は違ったものになったのかもしれない。

機体性能

開発にはザンネック、ゲンガオゾ同様ザンスカール帝国の極秘機関スーパーサイコ研究所と、ミノフスキードライブを初めて開発したサナリィを接収し母体としたザンスカール帝国の技術者が関わっているとされる。

機体各所の形状はV2ガンダムをベースにザンスカール系の意匠が散りばめられたようなものになっている。
背部のミノフスキードライブをはじめ、腕部・腰部・膝部などがV2ガンダムと酷似しており、裏取引を基に生み出されたV2ガンダムのデッドコピーのような印象を与える。
しかしカメラアイにはザンスカール系MSおなじみの「複合複眼敷マルチセンサー」を配したガンダム系統のマスクという、シャッコー系を彷彿とさせる頭部となっており、基本装備もザンスカール系に準じた武装を与えられているほか、爪先の部分はゾロアットの形状に酷似している。V2ガンダムと異なり非可変の機体である為か胴体の形状も独自のもので、胸部パーツのVの字も存在しない。
カラーリングはファラ・グリフォンのパーソナルカラーであるパープルが配されている。

ミノフスキードライブを組み込んだだけあってV2ガンダムに匹敵する機動力を持っており、『光の翼』の展開が可能である。その上、ゲンガオゾと同様に搭乗者ファラ・グリフォンの『鈴の音』を活かしたサイコミュ兵器『ティンクル・ビット』を4基搭載しているという、非常に強力かつピーキーな機体となっている。
その他基本武装として、グリップがＵ字に覆われた専用の『ビームライフル』（Vガンダム系のように分割して状況に応じた使用ができたかは不明）、両腕の『ビームシールド』、そしてゾロアットやリグ・シャッコー同様の固定武装『ビームストリングス』を腰部アーマー内に内臓する。
近接戦闘にはリグ・シャッコーのものに酷似した防御にも使用できる白兵戦用武器『ビームファン』を用いるが、これは背中のミノフスキードライブユニットを取り外して切りつけるというあるぶっ飛んだ発想の武器である。仕組みとしては小型の光の翼を両手に持って攻撃しているようなもの。ちなみにミノフスキードライブユニットは腰にもついているため、運動性が低下することはない。