タイガーシャーク(Tigershark)とは、スピンタスティクスが販売するヨーヨーの名である。
1998年発売。
スピンタスティクスの代表的ストリングトリック機。
日本では(株)ディップスが輸入し、ハイパーヨーヨーと並んで販売されていた。
すなわち、空前のハイパーヨーヨーブームに殴り込みをかけたわけだが、結果は明らかだった。
かたや、中村名人も『超速スピナー』の北条院聖斗も使っているクールなヨーヨー・ステルスレイダー。
かたや、人の良さそうなおじいちゃんと、イケメンだが誰名人なんだかわかんない人が宣伝する地味なヨーヨー。
コロコロコミックとヨメガは強かった。本機の真の価値を霞ませてしまうほどに。
本機の革命的な点は、ルーピングを捨ててストリング機に特化したことである。
そのことで、トラピーズ有効幅をヨーヨーの幅ギリギリまで広げ、ストリングに載りやすくすることができた。
内蔵金属リムにより、スリープ時間も向上。この仕様はループが反転しにくくなるが、ルーピングをしないのだから問題ない。
発売年は、世界大会フリースタイル部門がシングルハンド部門とダブルハンド部門に分離した年であった。
この時点でルーピングとストリングの区別はなかったのだが、当時のルーピングトリックはバリエーションが少なかった。
そのため、中途半端な性能のヨーヨーでルーピングを交ぜるよりは、ストリングに特化したヨーヨーを使った方がよかったのである。
こうしてシングルハンド部門はストリングプレイ、ダブルハンド部門はルーピングプレイに徐々に特化していき、最終的にはルール上も分離することになった。
日本で「ステルスレイダー」が猛威を振るっている間に、世界は「タイガーシャーク」や「スーパーヨー・レネゲイド」などの特化機に流れていき、ストリングトリックの新たな可能性を切り開いていった。
そして、1999年シングルハンド部門。本機を使用したJoel Zinkが世界チャンピオンに輝いたことで、大勢は決した。
ステルスレイダーは環境から追い出され、ストリングトリック機はルーピングをやらなくてもよくなったのである。
2001年には「ヨーヨージャム・スピンファクター」をはじめとするヨーヨージャム金属リム機種が登場し、タイガーシャーク自身もトーナメントシーンから降りることになる。しかし、本機が切り開いた「ワンハンドストリングプレイ(1A)」というプレイスタイルは、現在最も競技人口の多い部門となっている。
スピンタスティクス社長のデイル・オリバーは、本機からストリングを外すことによってディアボロのようなプレイをすることを考えた。こうして始まった「ギャッピング」というプレイスタイルは、現在「オフストリングプレイ(4A)」として独立部門となった。
活躍していた時期は短かったが、本機は、1Aと4A、2つのプレイスタイルの始祖となったのである。
下火になった後も、リジェネレーションを活用したプレイには適しており、それらの練習用に使われた。
また、MODSのベース機として優秀で、本機をベースにした多種多様なMODSヨーヨーが作られた。
スピンタスティクス自身のヨーヨーも、ストリングトリック機ならほとんどが本機をベースにしている。
タイガーシャークのレスポンスシステムは、「ディスクスター」という軸回りを盛り上がらせただけのものだった。
これでは摩擦が確保できず、スカりやすかったため、スターバーストに変更したのがG4である。
ボールベアリングを2つ重ねた「ビーフケーキ」構造をもったタイガーシャーク。
当時としても小さいベアリング径を補ってあまりあるすべりを誇る。
内蔵金属リムの内側にゴムリングを内蔵し、ベアリングをサイズBに変更。
レスポンスシステムはフリクションステッカーとスターバースト。
「ダンカン・フリーハンド」より幅が狭めで重心が外寄りの機種となり、当時のトーナメントでも戦えるヨーヨーになっている、。
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最終更新:2024/04/24(水) 16:00
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