のっぺりとした顔が描いてあるバケツかぶった、天才と称された不世出の踊り手。
本人の言によれば、本格的なダンスの経験は一切無く、全て我流であったとの事だが、こと踊りに関して、独特の発想力、表現力は踊り手の中でも群を抜いていた。
バケ美の名を踊ってみた界隈に知らしめた出世作は「Caramelldansen」であった。
この動画のタグにおいて彼女は「殴りたい踊り子第一位」と称されるようになる。
バケ美の圧倒的な表現力で踊られた「ブリッコ臭いウマウマ」は、思わず殴らずにはいられないほど完璧な「イラッとするブリッコのイメージ」を強烈に視聴者へ伝えたという事である。
「イーアルカンフー」ではダンスの素人ながらにしてM太子張りのアニメーションダンスや、棒術風のバトンパフォーマンスを披露。
ただのネタ系ダンサーの枠には収まらない、その高い素質を見せ付ける。
そして「やらないか」はバケ美の集大成といえる作品であった。
編集で衣装を七変化させながら思い切り元の振り付けを無視して踊るのだが、その変化加減がカオスの一語。
バレリーナのように舞ってみたり、ゾンビーズのリーダーや阿部子のモノマネをしてみたり、ハリボテの男役相手に社交ダンスを踊ったり、セーターを下半身に履いてロボットダンスをしてみたりやりたい放題。
しまいにはトレパンを肩まで伸ばしてすっぽり全身を包むように履き、腰の上に生首が乗っているような、それでいてケツだけ妙にプリプリしてるような、そんな妖怪じみた姿になったりして踊り狂った。
バケ美は自室と思われる部屋の中で踊っていたが、その部屋がまた特徴的だった。
カーテンが赤ければカーペットもクッションも赤、部屋中が赤で統一されていた。
バケ美自身も真っ赤なスウェットのような服をきている事が多かった事も相まって、バケ美のインパクトをより強烈に印象付けた。
これは、47の「汚部屋」に始まる自室で踊る踊り子の系譜において、その部屋の印象も踊り子自身のイメージを決定する一要素となる事を示す好例であった。
踊ってみたのスターダムに上り詰めたバケ美であったが、2008年3月、「幼稚園の先生になる夢を叶えるため、勉強を始める」という理由で突如引退。
ダンスの上手さ、笑いのセンス、見た目のインパクト、その全てがハイレベルだった。
踊りとは自己表現であるという事を、ニコニコ動画踊ってみたタグに知らしめた踊り手であったと言える。
「踊り手描いてみた」の作品。最後の一枚、夢のためにバケツを捨てたバケ美が描かれる。
掲示板
1 TTK
2010/09/29(水) 00:20:55 ID: YeDzFQCnii
バケ美・・・もう一度みたいです...・。
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最終更新:2024/05/13(月) 02:00
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