バレット(競馬)とは、競馬の騎手のサポートをする仕事をする人の事である。
騎手は個人事業主の扱いなので、騎手の立場としてやることは個人で準備等をするのだが、騎手がやるべきことが増加しているのでサポートする人がいたりする。この役目の人をバレットと呼ぶ。
このバレット(valet)は英語やフランス語で雇人や従者の意味があったりする。
例えば競馬場内では騎手が騎乗するとした場合、ジョッキーベストや鞍の斤量の調整、鐙やゴーグル、手袋やムチ等の消耗品の替えや、ヘルメットの枠色のカバーの付け替えなど様々な準備をし、勝負服の着替え等をこなし前検量、後検量を午前のレースなどは30分のレース間隔でこなしたりする。
またレース後は騎手は騎乗した競走馬の関係者に馬の様子を話したり、マスコミ関係者にもコメントを求められたら話をしたりもする。騎乗した馬で勝利したら口取り式で撮影などもあり、仮に12レース全て騎乗した場合、次のレースの準備の負担が非常に大きくその負担の軽減をする役目をこなしたりする。
その他、雨の日とかではジョッキーパンツ(白色のズボン)は泥で汚れが目立つため、レースの合間に予備を履いてもらっている間に汚れた衣類の洗濯および乾燥の仕事もこなしたりする。
和田竜二騎手らサポートするバレットの岩田咲子さんの心構え(netkeiba)
また昨今のコロナ過の状況では、各道具の消毒作業もバレットが務めていたりもする。
【参考】柴田善臣騎手のバレットの話(サンスポ)
バレットはJRAなどが免許などを発行するものではなく騎手が雇う形であり、騎手がサポートをするバレットを雇いたい旨をJRA側に伝えた後に適正試験と面接を受けて合格したら、特別な資格は無しで役目を務めることが出来る。
なお職務中に知りえた内容の守秘義務があったり馬券の購入等の禁止、検量室や競馬場内にある騎手の待機場所のジョッキールームの立ち入りは許可はされているが、操鞍所などそれ以外関係者施設の立ち入りは禁止である。
一方で騎手や調教師などではないのでファンエリアに立ち入ることは可能。とは言うものの立場上、安易に向かうことは控えることが多いようである。
競馬場内で職務に就いている間は身分を明確にするために、緑または水色のゼッケンのようなビブスを首からかけることになっている。
ある程度騎手の立場を理解した人が付くことが多いため、騎手の身内や知人がバレットをすることが多いが、時より騎手が募集をすることもある。年齢性別などは不問であるが競馬場に通える距離(時には地方に遠征もある)だったりするため、学生は雇われないことが多い。またきめ細かな作業が多いので女性が付くことが多いが男性が就くこともある。(元吉本のタレント、チングの吉井慎一が男性として勤めていたことは明らかになっている)
試験導入された1997年以前は明確なバレットと言うものは日本ではなかったが、(似たことは騎手候補生が勉強の一環ですることはあったりする) 武豊が海外遠征先でバレットの仕事を見てこれは日本でもあればなと思い騎手クラブに働きかけ、騎手クラブを通じてJRAに打診し2005年にJRAで正式に導入され現在に至る。なおJRAで最初にバレットを雇ったのは的場均で、試験期間に雇われた長男がその第1号である。
JRAとしての順番は武豊は金子明弘氏を雇ったのが第2号で、栗東(関西)では第1号という形となる。
ちなみに、一人の騎手が複数のバレットを雇うこともあれば、逆に一人のバレットが複数の騎手を担当することもあったりする。
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最終更新:2024/05/12(日) 10:00
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