講談社の第三文芸部(当時)の太田克史が一人編集部体制で2003年に創刊した。キャッチコピーは「闘うイラストストーリー・ノベルスマガジン」。判型は新書判。ちなみに雑誌ということになっているが、流通上の扱いはムックである。
メフィスト賞から登場した清涼院流水と、その系譜を継いだ舞城王太郎や佐藤友哉、西尾維新といった作家が多数の若い読者を獲得したことを受けて、講談社ノベルスの中の「若者向け」の部分を凝縮したエンターテインメント小説誌として登場。その後、奈須きのこや竜騎士07などのゲームシナリオライターも参加し、「新伝綺」なる言葉を提唱した。さらに筒井康隆がラノベに挑戦したと言われる『ビアンカ・オーバー・スタディ』(絵・いとうのいぢ)などが掲載された。
当初からイラストを積極的に掲載し、各作品ごとにフォントを変えるなどビジュアルを重視したつくりになっている。また、他のラノベ雑誌にくらべ、東浩紀、笠井潔など、評論を多く載せているのが特徴。
要するに、メフィスト賞(講談社ノベルス)の若い読者層と、ライトノベルの読者層、当時のエロゲー文化のカリスマであったシナリオライターたちのファン層が重なっていたことを受けた雑誌で、いわゆるゼロ年代のムーブメント(エロゲー文化、ラノベ文化が批評・現代思想の俎上に挙げられた、主に東浩紀を中心とする一連の流れ)のある側面を象徴するような雑誌であったと言える。
2005年までは順調に発行されていたが、2005年12月に出たvol.6以降、講談社BOXの創刊、それに伴う雑誌『パンドラ』の創刊に伴い、発行が停滞。2008年8月にvol.6から2年半ぶりにvol.7が出された。さらに3年後の2011年9月にvol.8が出て、解散(最終号)となるvol.9は星海社から出ることが予告されていたが、現在に至るまで発行されていない。
…いつか出来るさ。
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1 ななしのよっしん
2016/01/10(日) 21:27:00 ID: 8NmTQYisKm
太田が悪い
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最終更新:2024/03/29(金) 05:00
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