フローレンス・ジェンキンスとは、20世紀初頭に活動していた「史上最も音痴だったソプラノ歌手」である。
「音程が取れない、リズム感がない、高い音も低い音も出せない」というまるでどこかのガキ大将のような音痴の持ち主。
その音痴ぶりは伴奏のピアノが必死に合わそうとしたらさらにズレるぐらい酷い。
そのうえ本人は「一流の音楽家」と思い込んでいたから性質が悪い。
だが、逆にその音痴ぶりが一部の好事家たちに絶大な支持を集めることとなり、やがて彼女の強い希望により実現したカーネギーホールの公演チケットは即完売するほどの人気を得た。そして、無事公演を終えたおよそ一か月後に滞在先であったマンハッタンのホテルで逝去した。享年76歳。生前より有していた莫大な資産は、未来の音楽界発展を願う彼女の強い希望により、クラシック音楽協会等への寄付にあてられた。
ここら辺がどこかのジャイアンとは大違いである。
あまりにも音痴なので当然音楽評論家や聴衆の笑いや怒りを買う事も多かったものの、
彼女曰く「皆さん私が歌えないとおっしゃいますが、私が歌わなかったといった人はいませんわ」と、
その批評に感づいていた節はあったらしい。
掲示板
3 ななしのよっしん
2014/05/06(火) 13:31:56 ID: /HWBYRfrDA
ライナーノート等の資料からも確認し、
逝去された日が公演の1か月と1日後との確認をとりましたので
記事を一部修正させていただきました。
他に誤りがありましたらご指摘いただけましたら幸いです。
歌唱力こそ難あれど、人を惹きつける不思議な魅力があったのでしょうね。
4 ななしのよっしん
2016/12/13(火) 00:18:11 ID: JLts+GE4ac
5 ななしのよっしん
2018/06/30(土) 19:12:32 ID: flLg3LEdjb
映画見た感じだと天才的に音痴な以外は
完璧な老婦人で、音楽界におけるよきパトロンで理解者で支援者だったから、
彼女のことを好きな人も彼女から甘い汁吸おうとした人も大勢いたんだろうな。
忖度と斟酌が全く美しく尊い形で成された映画だった。
彼女を裸の王様と揶揄する意見には反対する。
生きざまは全く違うけれど、アメリカ皇帝のノートン一世を連想したなあ
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最終更新:2025/12/18(木) 12:00
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