ブラックマンバとは (ブラックマンバとは) [単語記事]

ブラックマンバとは、きわめて危険な毒蛇の一種である。
アメリカのバスケットボール選手コービー・ブライアントの愛称はこの蛇の名前にちなむ。

概要

全長は2～3メートル。大きいものでは4メートル程度とも。毒蛇のなかではキングコブラに次ぐ大きさを誇る。
サバンナに生息する蛇であり、名前の由来となった最大の特徴として、口内が墨で塗ったように黒いことが挙げられる。
体色も灰色がかっており、目は黒いなど、モノクロ写真から抜け出してきたような印象を持つ。

きわめて強力な毒を有しており、噛まれれば1時間程度で死に至るという。
血清が開発され研究が進んだ現在でもその致死率は高い。

また移動スピードが速く、50メートルを11秒程度（小学校高学年が全力で走るぐらい）
の速さで草むらを移動でき、木登りも得意である。
瞬発力にも優れ、攻撃は正確かつ非常に素早く行われる。

基本的に人間を積極的に襲うことはないとされるが、気性は荒い方であり、
何かの弾みで本種を刺激した場合は非常に強い攻撃性を示すという。

これらの特徴から、しばしば最強の毒蛇として話題に上る。
テレビ番組「どうぶつ奇想天外」で爬虫類専門家の故・千石正一氏が本種と触れあうことを拒否したことからも、
その危険性がうかがえる。幸いなことに人間と本種の活動域が重なっておらず、先述の通り積極的に襲いかって来ることは少ないため被害は比較的少ない方であるようだ。（積極的に人間に襲いかかるカーペットバイパーの仲間の方が被害が多い。）
目はつぶらでよく見ると顔立ちはかわいいが、絶対に手を出してはならない蛇であることは疑いようがない。