蛇とは (ヘビとは) [単語記事]

蛇（へび）とは、爬虫類の一種である。手足と耳が退化しており、体を蛇行させて移動する。一部のニシキヘビは進化の名残で後ろ足のけずめ部分が存在する。

概要

南極大陸を除く全ての大陸に生息している。海に生息するウミヘビもいる。何かクネクネ動いているので嫌われてることが多いかわいそうな生き物。舌が割れてて、意外と目が可愛い。

獲物を咀嚼することがなく、丸呑みで食べる。種類によっては自分の体の何倍もの大きさの動物も丸呑みする。

進化

爬虫類でありながら手足を退化させ現在のように進化してきた経緯ははっきりと解明されていない。地中進化説と水中進化説に分かれ長年議論されてきた。解明されない理由は過渡期の姿をとどめる化石が少ない事、化石が発掘・分析されるたびに説が変わる事が挙げられる。

「パキラキス」と呼ばれる化石の研究で水中進化説が有力だったが、｢コニオフィス」と呼ばれる化石の研究から地中進化説が浮上している。より詳しい研究が急がれる。

文化

一部の国や地域ではヘビを食材として利用し、その味は淡白な鳥肉と例えられる事もある。日本ではもっぱら薬用とし滋養効果があるとされ、マムシ酒やハブ酒などに利用される。

俗に｢夜に口笛を吹くと蛇が出る｣という言い伝えがあるが、ほとんどのヘビが昼行性であり、ヘビ自体耳が退化しており、聞き分ける事が適わないため迷信である。これに関しては邪(じゃ)が蛇(じゃ)に転じたのではないかとされる。

毒

ヘビ＝毒のイメージが強いが、現在知られる世界のヘビの25%ほどが有毒である。日本においては沖縄に生息するホンハブがもっとも危険とされるが近年数が減少している。ニホンマムシによるヘビ咬傷は多い。またヤマカガシにも毒が確認されているので、近づいたり触れない方が良い。春から秋にかけてレジャー目的で河川敷、雑木林や森、山に行く際にはポイズンリムーバーを持って行くなど注意されたい。

神話

現在に伝わる神話にたびたび登場する。世界の創造に関わったり、家を守ったり、人間を唆したり、神に立ち向かう怪物として描かれたりと、その神話の来歴や観点に応じていくつかの側面を与えられる。各種神話において比較的高頻度で与えられるモチーフは次のようなものである。

死と再生　蛇は脱皮を繰り返すため死と再生の象徴となった。不老不死信仰にも繋がる。
永遠　上記に由来した性質の派生。自らの尾をくわえた蛇ウロボロスの絵が有名だろう。
生命力　脱皮やなかなか死にづらいことから強い生命力の象徴となった。
大地母神　穀物の害となるネズミなどの害獣を主食とする事で豊穣を司る大地母神の象徴となった。
水　湿地に暮らす特性、および流れるものへの信仰・連想の一形態として水神の要素が与えられ易い。
悪魔　水害、生贄といった水神や大地母神の持つ負側面が複合され、アブラハムの宗教では悪魔に位置する。
知恵　創世記の蛇は悪魔の象徴だったが、同時に知恵の象徴としても扱われる。

蛇に関連する神や幻獣、未確認動物

ヨーロッパ・西アジア　昨今では悪魔・怪物と認識されるものが大半だが、服属民族の神であったものも多い。

アジア・その他　基本的に神である。

ペット

メジャーではないがペットとして飼育されている。日本には様々な種類のヘビが輸入されているが、特定動物となっているヘビの飼育は都道府県知事の許可が必要となっているほか、一般家屋での飼育は禁止されている。ニコニコ動画において耐性の無い人にとってはグロテスクに感じるかもしれないが、動物園でも目に触れる事のない貴重な様子の動画が多数存在する。ヘビ好きの方は一度視聴してみてはいかがだろうか。

蛇の種類

※ ニコニコ大百科に記事のあるもの

漢字として

常

蛇

Unicode: U+8675
JIS X 0213: 1-28-56
部首: 虫部
画数: 11画
音読み（常用）: ダ、ジャ
訓読み（常用）: へび

意味

音によって意味が異なる。

ヘビ
蛇蛇（イイ）という語で使われる

〔説文解字〕は它を本字とし、蛇をその異体字として載せている。

字形

形声で声符は它。它はヘビの象形で、蛇の初文。「他」の意味で使われるようになり、ヘビを表すための字として使われるようになった。

音訓

音読みはタ、シャ（漢音）、ダ、ジャ（呉音）、訓読みは、へび。

規格・区分

常用漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。

語彙

蛇蛇・蛇蝎・蛇足

異体字

虵

Unicode: U+8675
JIS X 0213: 1-91-51
JIS X 0212: 58-40
部首: 虫部
画数: 9画

𧉮

Unicode: U+2726E
部首: 虫部
画数: 11画

𥝀

Unicode: U+25740
部首: 乙部
画数: 12画

𤜣

Unicode: U+24723
部首: ⺨部
画数: 6画

虵は、〔広韻〕などにある俗字とある字。〔竜龕手鑑〕は蛇を古文、虵を正字としている。JIS X 0213第三水準。JIS X 0212補助漢字。
𧉮は、〔正字通〕に「俗の蛇字」とある異体字。
𥝀は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。
𤜣は、〔正字通〕にある異体字。別に𤜣狼という獣の名をいう語で使われる。

蛇単語

概要

進化

文化

毒

神話

蛇に関連する神や幻獣、未確認動物

ペット

蛇の種類

関連動画

漢字として

異体字

関連項目

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