マリー=ジョセフ・サンソンとは (マリージョセフサンソンとは) [単語記事]

マリー=ジョセフ・サンソンとは、漫画「イノサン」「イノサン　Rouge」に登場する女処刑人である。

史実サンソン家の家系図に名前が記録されている、三代目ジャン・バチストの次女、マリー＝ジョセフは実在したが、平凡な人物であったとされる。女処刑人としてのキャラクターは、あくまでも漫画の中でのフィクションである。

概要

シャルル＝アンリ・サンソンの異母妹。長じて、ベルサイユの処刑人である「プレヴォテ・ド・ロテル」となる。金髪碧眼で周囲を魅惑する美しい容姿を持つ。口癖は、「最悪」で、男言葉で話す上に口が悪い。

胆力の劣るシャルルとは対照的に勝気で、幼い頃から独自に解剖や処刑技術を学び、処刑人となることを希望していた。独学していたことをシャルルに知られてからは、兄からも教えを請う。

６歳の頃に、ダミアンへの刑務中であったシャルルへ、女性にはタブーであった処刑台に上がってまで助言したことで、帰宅後に祖母から折檻され、屈しなかったため、左胸に家紋の焼印を入れられる。

そこで、唯一の理解者であったシャルルに救われ、処刑人となるが、神や王を敬う兄とは違い、「女は従順であれ」という社会にあって自由を希求するなど、その思想の違いからシャルルとは道を違えていく。

マリーが自由過ぎることを懸念し、統制下に置こうとするシャルルから逃れるため、従兄弟のジャン・ルイと結婚をし、シャルルから独立する。ジャン・ルイとの間に、子：ゼロを授かる。

初恋の人アランを、理不尽で傲慢な貴族によって失ってからは、貴族を憎み、閉塞感に満ちた社会へ挑むようになる。