レイ・ブラシエ(1965~)とは、20世紀末から21世紀にかけて活動している哲学者である。
イギリスのウォーリック大学で博士号を取得し、ミドルセックス大学現代西洋哲学研究センター研究員、現在はアメリカン大学ベイルート校哲学科教員。思弁的実在論に属す。またカンタン・メイヤスー、アラン・バディウといった非英語圏の哲学者の著作の英訳も手掛けている。
『解き放たれた虚無―啓蒙と絶滅』において、ウィルフリド・セラーズ、テオドール・アドルノ、マックス・ホルクハイマー、カンタン・メイヤスー、アラン・バディウ、フランソワ・ラリュエル、フリードリヒ・ニーチェといった哲学者たちの考察を通し、ニヒリズムを極限まで推し進める。ブラシエは、ニヒリズムは克服するものではなく、思弁にとってチャンスだとするのだ。
この著作の最終章では「絶滅」という観点からニヒリズムをとらえなおす。メイヤスーの「祖先以前性」といった人間の誕生以前を想定するだけではなく、絶滅が示す「事後性」こそが相関主義の思考を失墜させるのである。ブラシエにとって哲学は「絶滅の道具」なのである。
また近年の論文集『#加速せよ』では「プロメテウス主義」を提唱する。
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最終更新:2024/04/25(木) 15:00
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