北村友一とは (キタムラユウイチとは) [単語記事]

北村友一（きたむらゆういち）とは、JRA(日本中央競馬会)に所属する騎手である。

概要

1986年 10月3日生まれ、滋賀県出身。

2006年に騎手デビュー。初年度は14勝を挙げ中央競馬関西放送記者クラブ賞を受賞。

2008年 5月のヴィクトリアマイルでGI初騎乗。同年10月のデイリー杯2歳ステークスで勝利し、重賞初制覇。この時騎乗したシェーンヴァルトとのタッグで、翌年皐月賞4着・日本ダービー6着と、着実に結果を残した。

2018年、川崎競馬場で開催された全日本2歳優駿をノーヴァレンダで優勝し、Jpn1を初制覇。翌2019年には大阪杯をアルアインで優勝し、中央GIを初制覇する。更に秋華賞をクロノジェネシスで、阪神ジュベナイルフィリーズをレシステンシアで勝利し、1年間でGI・3勝を挙げた。

クロノジェネシスとのコンビでは2020年に宝塚記念・有馬記念のグランプリ春秋連覇を達成した。しかし2021年 5月に落馬し、右肩甲骨と胸椎3・腰椎7・腰椎1本骨折、全治一年の重傷を負い、事実上コンビ解消の憂き目にあう。以後懸命のリハビリに励み、2022年 6月にレースに復帰した。

2024年、ファルコンステークスで約3年振りに重賞を制覇。年末にはクロワデュノールと共にホープフルステークスを優勝し、4年ぶりにG1を勝利した。

人物

本人のやらかし（？）から、妙な愛称を付けられることが多い。恐らく一番自然な愛称は「ユーイチ」なのだが、同じ栗東所属の先輩・福永祐一と被っていたので呼ばれづらいという事情もある。
- 2013年 11月、斜行して開催日4日間の騎乗停止処分を受けた際、検量裁決室内で机を持ち上げて倒すという粗暴な行為に及び、さらに2日分の騎乗停止が追加された。これがきっかけで一部の競馬民から「机」という愛称が付けられた。北村本人も度々自虐ネタにしている。
- 2019年のテレビ東京の番組でインタビューされた際、読書がマイブームという話題になり、何故か突然フリーメイソンとイルミナティに言及。余りのインパクトから「イルミナティ」「キタムラティ」とも呼ばれるようになってしまった。
2021年の落馬は、後少しでも打ちどころが悪ければ二度と馬に乗れないほど危うい所だった。北村は落馬してすぐ「クロノジェネシスにはもう乗れない」と悟ったという。12月にはクロノジェネシスの引退式に辛うじて出席している。
それから3年後、クロノジェネシスと同じ馬主・厩舎のクロワデュノールでホープフルSを制した際の勝利インタビューでは「本当にたくさんの方々に助けて頂いて、応援して頂いて、ここにまた導かれたんだと思います」と泣きながら語った。