古代バビロニア語

古代バビロニア語とは、メソポタミア文明の地にあったバビロニア（首都・バビロン）で使われていたとされる言語である。

分類と特徴

• 古代バビロニア語はアッカド語という言語の中の一言語であり、バビロニア語自体は紀元前2500年ごろから紀元後100年ごろまで使用されていたとされる。
  紀元前1950年ごろから紀元前1530年ごろに使用されていた最も古いセム語の分類である。
• アフロ・アジア語族セム語派に分類される。
  また、時代にもよるが北部がバビロニア語、南部がアッシリア語という言語が使用されていたが、結果的にはバビロニア語に統一されている（両者ともアッカド語の分類である）。
• 古代メソポタミアで、主にアッシリア人やバビロニア人が用いていた言語であり。当時は国際共通語でもあった。
  また、楔形文字で表記される。シュメール語からの借用語が非常に多いのも特徴である。

バビロニア語とアッシリア語の違い・バビロニア語の衰退

• 非常に大雑把な違いとしては、母音が連続した場合に短縮されて発音するのに対し、アッシリア語では母音が連続しても、短縮されずに、元の形が保たれている。
• バビロニア語もアッシリア語も、時代が下るにつれアラム語の影響を大きく受け、最終的にはアラム語に圧倒され、アッカド語は使用されなくなった。

関連項目

• バビロン（トーマ）
• 言語の一覧
• ンジグオ、ンァッボ