心が折れた 単語

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ココロガオレタ

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心が折れる・心が折れたとは、全にやる気がなくなり挑戦する意欲をくして諦めてしまった様をいう。

概要

心の支えを失い、意欲がなくなる。障害にぶつかってくじける。「ずっとがんばってきたが、友の裏切りで―・れた」
[補説]近年になって「心折れる」から意味が転じたとみられる。2000年代半ばからスポーツ選手が多用し、一般に広がった。

デジタル大辞

多くのスポーツ選手などが自らの限界を感じるなどしてそれ以上競技を続ける意欲を失った際にこの言葉を使う。一般人でも直視したくない現実に直面して「心が折れる」ことはあり、この言葉は広く使われている。しかし、この言葉が普及したのは2000年代になってからで、意外と新しい用法である。

20世紀以前から「心折れる」という言葉はあったが、これは「気持ちがそちらに向かう」の意味であり、現在のような「意欲が失われる」とは異なった意味である。以下に引用する芥川龍之介小説では「心が折れた」を『女性の心が自分の方に向いた』という意味で使われている。

さすがの従も今度とふ今度は、とうとう心が折れたと見える。とかく女とふやつは、ものの哀れを感じ易いからな。其処へ切気を見せさへすれば、すぐにころりと落ちてしまふ

青空文庫 芥川龍之介『好色』exit

起源

この言葉の直接的な元となったのは女子プロレスラー神取忍インタビューだといわれている。

1987年に行われた神取しのぶジャッキー佐藤の試合は壮絶な喧嘩マッチになったが、勝者となった神取はこの試合に関して勝利するために相手の精神を揺さぶる戦いを仕掛けた。それを自ら評して発した言葉が「心を折る」「心が折れる」である。

「あの試合のとき、考えていたことは勝つことじゃないもん。相手の心を折ることだったもん。でも、でもない、心を折ることを考えてた」

「苦痛と、見る自由を奪われることと、息ができない恐怖と、この三つがそろって、初めて、心が折れるのよ」

プロレス少女伝説』神取しのぶインタビュー部分から引用

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