月刊濡れ衣とは、PS2のゲーム『大奥記』における月例行事である。
大奥は男性禁制の女の園。陰湿ないじめも多く、他人を蹴落とすために策を講じるなど日常茶飯事である。その中でも特に『濡れ衣を着せる』という策は最も簡単で、最も効果的な方法の一つである。したがって、物語の主人公である時子が、毎月のように事件に巻き込まれて、毎月のように濡れ衣を着せられるなど、なんら珍しいことではないのだ。
以下その濡れ衣の内容を記す。犯人や核心に迫る記述などはないが、人によってはネタバレが含まれる可能性があるので閲覧注意。
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大奥入り初日、他の女中から頼まれて、借りていた針を返しに行ったら「お前は大事な針を返さずに私を困らせた」と因縁をつけられ、追放されそうになる。 初日だろうと大奥に手加減はないのだ。
時子のこと気に食わない先輩に「お前が事件を起こしたとでっちあげて、取締役に報告してやる」と突然宣戦布告される。
内容は「時子が将軍御座所に放火をしようとした」。 このゲームでは報告者への追及は甘く、容疑者側に「やっていない証拠」を一方的に要求されるので、実は結構効果的な作戦である。
女中の服が無くなる事件が発生。これまでの事件で捜査能力に目を付けられていた時子が調査を命じられるのだが、大奥の最高権力者である御台所の横やりで「期日までに犯人を見つけなければ責任を取って追放」という理不尽な条件が追加されてしまう。ひどい。
時子に嫉妬した同期が、催し物に使う時子の道具を隠してしまう。先輩は「大事な道具を無くすとは何たる失態!期日までに見つけないと追放する!」大激怒。そんな道具見たことないんですけど、という言い訳は通用しない。
将軍が毒を盛られて鷹狩りの最中に倒れるという大事件が発生。当然のように時子が犯人だと疑われる。ですよねー。
将軍世継が誘拐されるという事件が発生。当然時子が容疑者にあげられる。しかしこの頃になると時子も「じゃあ犯人を見つけるから10日間下さい」と冷静にお願いするなど、もう慣れている感がある。
御台所直々に、「時子を生かしておいては大奥は権威を破壊されてしまう」と難癖をつけられ、追放ののち殺されそうになってしまう。もはやここまでいくと濡れ衣というよりただの嫌がらせ。
御台所の死体が堀の中で発見され、動揺に包まれる大奥。しかし御台所が殺害される現場を見た者がいるらしい。目撃者によると「御台様を刺したのは時子殿」だそうですよ。はいはい濡れ衣濡れ衣。
時子と歌舞伎役者が不義密通をしていたという噂が発生。当然そんなこと知る由もないが、相手は聞く耳を持たず、時子は謹慎処分言い渡されることになる。というか毎月のように濡れ衣かけられて解決してるんだから、そろそろまわりも「これ濡れ衣じゃね?」と疑えよと言いたくもなる。
残りの睦月、如月、弥生については事件は発生するが、濡れ衣をかけられることはないので割愛する。 何というか一度時子はお祓いした方がいいと思う。
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最終更新:2024/04/19(金) 09:00
最終更新:2024/04/19(金) 09:00
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