犬臭記大奥記とは、2008年6月5日にグローバル・A・エンタテインメントから発売されたプレイステーション2用ゲームソフトである。
ゲーム雑誌最大手の『ファミ通』内のクロスレビューにおいて3・3・4・3の計13点という低得点を獲得したことで、発売前から一気に話題となる(1996年発売の伝説のクソゲー『デスクリムゾン』が同点。最低点はPS版『修羅の門』の12点)。
※同年10月にWii版『プロゴルファー猿』が12点を叩き出す。
時は江戸時代。
主人公の時子は小藩の姫君だったが、幕府の外様取り潰し政策によりお家は断絶、父親も切腹の憂き目を見る。
それから10年後、出自を隠し幕府に復讐を果たすため大奥に出仕し立身出世を目指す時子。
権謀術数渦巻く大奥の中での運命は…。
ゲームの流れは『逆転裁判』に近い。各話の最初に身に覚えの無い容疑が主人公に降りかかり、前半のアドベンチャーパートで大奥の中を探索し無実の証拠(切り札)を入手、後半の申し開き(裁判パート)でそれら切り札を適切に切ることで嫌疑を晴らすというもの。
『逆転裁判』では「物的証拠」を突きつけるのが基本戦術となるが、このゲームで物的証拠が見つかることは殆ど無い。切り札となるのは同僚たちの「証言」であり、より人間関係に重点を置いたシナリオとなっている。また、常に大奥が舞台となるため登場人物の入れ替わりが少なく、犯人への処罰も謹慎程度のため普通に再登場してくるのも特徴。
話自体はドラマティックで面白く、前述のアドベンチャーパートではリアルタイムでの時間経過と連動したフラグや見張りに気づかれぬようにスニーキングミッションを行うメタルギアソリッド的な要素などもあり、着眼点は悪くない。
しかし膨大な数の各部屋を移動する際のロードが長く(10秒程度はざら)、ポリゴンが荒すぎて当たり判定に不具合が生じるなど、まるでプレイステーション1黎明期の作品のようであり、またフリーズも頻発する等々、欠点を挙げればきりが無い程ゲームとしての完成度が著しく低く、各方面から酷評を受けた作品である。
元々延期を繰り返した2年越しの作品で、当初は映画版『大奥』の公開に併せる予定であった。しかし延期したことで大河ドラマ『篤姫』の放映期間となり世間的なタイミングは最良であった。しかし…。
「クソゲー」の名を冠してはいるが、ニコニコ動画では各女中に固定のファンがついたり、
妙なSEや変な顔の敵役キャラ、主人公の超鬼才っぷりや一部のバグなどから意外と愛されているようだ。
だがやはりロードの長さや移動の遅さのせいで「見てる分にはおもしろい」程度に留まっている。
掲示板
162 ななしのよっしん
2023/12/26(火) 14:20:34 ID: w2SJN8YBCp
ツッコミどころ満載とはいえシナリオ自体は評価高いしBGMも評価高いしで
評判だけ聞くと色々惜しいクソゲーに思う
163 ななしのよっしん
2024/01/10(水) 12:59:46 ID: rgIWcIeKdh
中華メーカーが権利買い取って「後宮記」みたいなリブート作を作ったりしませんかね?
164 ななしのよっしん
2024/05/06(月) 13:01:52 ID: 24+6cT+GjH
ゲームはクソすぎるけどストーリーは面白いから動画で見たいけど
動画サイト黎明期に出た作品だからカットしすぎてたり編集がゴミすぎる動画しかないのがなぁ
急上昇ワード改
最終更新:2024/05/08(水) 06:00
最終更新:2024/05/08(水) 06:00
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