浦沢返し

「浦沢返し」とは、

閲覧者『おまえ、いくら脚本家・浦沢義雄のセリフ回しに特徴を見つけたからって、ただの編集者の分際で勝手に「浦沢返し」なんて名前つけるなよ！』

編集者『いいや、勝手に「浦沢返し」なんて名前つけます！』

である。

概要

対話の中で何かを言い返すときに、相手が最後に言った文章をほぼ流用しつつ、ほんの少しだけ改変して発言することで自らの主張を表明する手法。

独特な雰囲気のギャグ脚本家・浦沢義雄の手掛けた作品に稀によくあるセリフ回しであることから、本記事ではこれを「浦沢返し」と表現した。

ただ相手の言葉を流用するだけなら別におかしくはない。しかし、言葉というのは発言者の立場によって変化するものがあるのだが、浦沢返しではそれを無視して相手の言葉を流用する。結果、言いたいことは分かるが何かがおかしい、強烈な違和感を放つセリフになってしまうのである。

頻度として「稀によくある」と表現したが、それほど出現度は高くない。感覚的には、浦沢脚本回を５，６話集めて１つか２つ見つかる程度である。ただしどういうわけか「人造昆虫カブトボーグVxV」37話では何度も浦沢返しが登場する。手っ取り早く浦沢返しを楽しみたい方は是非視聴を勧める。

例

人造昆虫カブトボーグVxV

天野河リュウセイ「そ、そんなに怒ることないだろ」
ベネチアン「そんなに怒りまーす！」

第7話『涙の素パスタ！オーバー・ザ・レインボー』より

松岡勝治「ぼ、暴力は止めてください！」
カオリ「止めるわ。」

第19話『華麗なる！ツインズ・バスト・ウエスト・ヒップ』より

中島社長「島でも評判の美人姉妹でして。ま、なんというか、私のDNAを継いだというか。」
ロイド安藤「自慢デスカ？」
中島社長「自慢です。」

第34話『真夏の夜の夢！グレイト・クレイジー・カーニバル』より

ロイド安藤「ニワカニ信ジガタイ話デスガ…」
中島社長「にわかに信じてください。」

第34話より

トメ「カメ、その言葉そのままお前に返してやる！」
カネ「返されたって困るのよ！」
トメ「困れ！」

第34話より

中島社長「トメとカネと一緒に結婚しなさい！」
松岡勝治「ちょっ、ちょっと待ってくださいよ！」
中島社長「いいや待てない！」

第34話より

その他の作品

陣内恭介「オレたちが…宇宙の平和を守る…激走戦隊カーレンジャー？」
ダップ「そう」
陣内恭介「ちょっと待ってよ！」
ダップ「待てない。」

「激走戦隊カーレンジャー」
第１話『戦う交通安全』より

高山行男「ぱいぱい！子供達のことはくれぐれも頼んだよ！」
ぱいぱい「もう行っちゃうんですか？」
行男「もう行っちゃうのだ。」

「魔法少女ちゅうかなぱいぱい！」
第２話『中華魔界の秘密』より

毛利小五郎「スケベ根性？…正直言って、そりゃあ少しある！」
江戸川コナン「認めちゃうんだ」
毛利小五郎「うん、認めちゃうーっ」

「名探偵コナン」
第943話『東京婆ールズコレクション』より

関連動画

関連項目

• 浦沢義雄