玉葱の歌(La chanson de l'oignon もしくは La Chant de l'oignon)とは、フランスの軍歌・行進曲。
ナポレオンの大陸軍や皇帝親衛隊によって歌われていたとされ、要約すると「玉葱好き! 玉葱うめえ! 油で揚げた玉葱さえあれば獅子にもなれる! オーストリアの犬どもにやる玉葱はねえ! 玉葱LOVE!」という玉葱が好きすぎる内容となっている。
作詞・作曲ともに不詳で、曲の誕生の経緯についても決定的な資料は今のところ存在しないが、その歴史的背景としては以下のような話が語られることがある。
1800年6月、ナポレオン・ボナパルト率いるフランス軍とオーストリア軍がイタリア北部で衝突したマレンゴの戦い。その直前、ナポレオンはひとりの擲弾兵がパンに何かを勢い良く擦り込んでいるのを見かけ、一体全体何をそんなに擦り込んでいるのか尋ねた。擲弾兵は「玉葱です! 栄光の道へ確かな歩みを!」と答えた。そして、フランス軍はオーストリア軍を見事に撃退せしめた。
この曲のリフレイン部分はフランスの童謡「クラリネットをこわしちゃった」(J'ai perdu le do もしくは J'ai perdu le do de ma clarinette)と全く同じである。これまた経緯は不明で確証は存在しないが、玉葱の歌の歌詞がいつしか改変され、クラリネットを題材とした子供の歌になったとされている。
このリフレイン部分の「オーパッキャマラド」(Au pas camarade)は「一歩進もう、戦友よ」という意味であり、童謡では「リズムに合わせてやろう、息子よ」などといった解釈がなされている。詳しくはクラリネットをこわしちゃったの記事も参照。
(※日本語訳は一例)
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最終更新:2025/12/05(金) 18:00
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