蠍(さそり・サソリ)とは、節足動物門鋏角亜門クモ綱サソリ目の動物の総称である。
鋏状の脚と、尻尾に毒針を持つのが特徴。日本人のイメージとしては砂漠に生息する危険な虫という認識があるが、実際の生息域は砂漠だけに収まらず熱帯地方を中心に寒冷域まで、また森林部などの他人間の生息域にもいる場合がある。なお日本では西南諸島に2種がいるだけで、その知名度に反し実際目にする機会は少ない。ただしペットとして飼育される場合もありその場合は毒性の高いキョクトウサソリ科以外の種が飼育される。キョクトウサソリ科は特定外来生物に指定されており法律で飼育、保管、運搬を禁止されている。
人間などの大型の哺乳類まで死に追い込む猛毒を持つような認識を持っている人もいるが、実際にはそれほどの毒性を持つ種は少ない。ほとんどの種は小型の虫などを捕らえる為に毒を用いるので、それほどの毒をもつ必要性を持たないのである。とはいえ中には本当に強力な毒を持つものもおり、蠍の毒による死者が出ているのも事実である。
ザリガニと似た外見をしているために、固い皮膚を持っている様に見えるがそれほど固いわけではなく、イタチや鳥類などの捕食対象にもなっている。分類上はザリガニなどの甲殻類ではなく、蜘蛛に近い生物である。蜘蛛の口元には鋏角という牙のような付属肢があり、これがサソリにも存在する。
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最終更新:2024/07/27(土) 17:00
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