明確な起源はよく分かっていないが、朝鮮牛と何らかの関係のある牛が先祖とされる。これにシンメンタールなどを交配して改良したものである。
熊本系と高知系の2種類が存在している。この2つは異なる経緯で改良が行わており、姿は似せているものの差異も存在している。
昭和19年(1944年)に黒毛和種と無角和種と共に品種として認定された。
熊本県で飼育されていた赤牛を起源に持つ。この赤牛は朝鮮牛が土着化したものと考えられる。
明治時代に入ると在来の牛を改良する気運が高まり、明治14年(1881年)頃にイギリス原産の肉用種であるデボンが導入された。しかし、デボンが肉用種であった影響か役牛として使役できない牛が誕生してしまいデボンによる改良は中断されてしまった。
デボンの代わりとして明治44年(1911年)乳肉役兼用種のシンメンタールが改良に使われるようなった。シンメンタールの血量は25%以下としつつ大型化や毛色の統一などを図り、経済的な役肉兼用種を目標に改良が進められた。
褐毛和種の主流系統であり、原産地の熊本県の他にも全国に点在している。
明治時代に九州から移入された赤牛が起源である。この牛は温順でありながらも機敏であり、暑さや粗食にも耐え、在来の牛よりも役牛として優れていた。
明治の半ばからシンメンタールやブラウンスイスによる改良が行われるようになった。また、大人しさや小回りの良さなど農耕用として利用するために朝鮮牛も改良に使われた。
高知県内で血統を重ねており、熊本系との血統の交流はない。高知県でしか飼育されておらず、そのため飼育頭数は2000頭ほどのみである。
黒毛和種と比べてやや大柄である。体高は雄140cm、雌130cm程度。体重は雄750kg、雌470kg程度。
毛色は黄褐色のみである。熊本系は体下部・四肢内側・眼・鼻周辺の色合いが淡い。高知系は目周り・鼻先・口元・蹄・角先・尾が黒く、これらの特徴は『毛分け』として珍重された。
耐暑性に優れており、粗飼料利用性もかなり良い。産肉能力は1日増体量1000~1200g、枝肉歩留60~63%。
脂肪交雑の程度では黒毛和種に負けるが、赤身と霜降りが丁度いい肉質が売りとなっている。
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最終更新:2025/12/15(月) 19:00
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