近代十五宮家 単語

キンダイジュウゴミヤケ

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近代十五宮家とは、明治維新以後の世襲である。

概要

要するに明治維新後の直宮を除いたのこと。四親王家のように確たる史料用語ではないが、みんながみんな臣籍降下して旧皇族になったわけではないので、便宜上こう呼ばれる。

その経緯だが、幕末近世において異例の伏見系皇族の大量の還俗があったことがきっかけである。皇室のスペアといえば聞こえはいいが、強い権威と権力を持つ遠い戚を大量に抱え込むこととなり、こうした人々が政治軍事に大いに介入していったのである。

なお、四親王家については四親王家の記事で。

久邇宮家

伏見宮邦王第四王子久邇宮朝彦親王に始まる院門跡から還俗した朝彦親王ははじめ中川宮、次いで駕陽宮と改め、幕末合体の中心人物となった。その経緯から一時期もろもろ剝奪されたが、復帰して久邇宮となった。2代目の久邇宮邦王は「宮中某重大事件」の重要人物として有名。

  1. 朝彦親王
  2. 融王

山階宮家

伏見宮邦王第一王子・山階宮王に始まる朝彦親王と同じく還俗し、王政復古の大号令当初は中心人物となっていたが、退いた。その後は海軍軍人を輩出している。

  1. 麿

小松宮家

伏見宮邦王第八王子小松王に始まる明治36年1903年)に断絶し、名跡は族位となった。

華頂宮家

伏見宮邦王第十二王子頂宮博経王に始まる。このから成立は明治である。大正15年1926年)に断絶し、名跡は族位となった。

  1. 博経
  2. 博厚
  3. 博恭王
  4. 博忠王

梨本宮家

伏見宮貞敬第九王子梨本宮守脩王に始まる。皇族で戦犯となった、梨本宮守正王で有名。

  1. 守脩
  2. 麿
  3. 守正王

北白川宮家

厳密に言えば違うのだが、伏見宮邦王第十三王子北白川宮智成王に始まる(宮号自体はその護院宮嘉言王から継いでる)。その北白川宮智成王もすぐに亡くなり、北白川王が後を継いだ。三代続いて海外で客死したことで有名。

  1. 智成
  2. 成久王
  3. 永久
  4. 久王

駕陽宮家

久邇宮朝彦親王第二王子・駕陽宮邦王に始まる。なお、以下はすべて近代から枝分かれした。初代駕陽宮邦王は終生京都を離れなかった。

朝香宮家

久邇宮朝彦親王八王子香宮王に始まる南京事件当時の官だったため、アメリカから追及されかけたこともある。

東久邇宮家

久邇宮朝彦親王第九王子・東久邇宮稔王に始まる。皇族一の首相としておなじみのあの人。

竹田宮家

北白川王第一王子竹田宮恒久王に始まるオリンピック委員会でおなじみのである。

  1. 恒久王
  2. 恒徳王

東伏見宮家

伏見宮邦王第十七王子・東伏見宮依仁王に始まる。というかこの人があちこちたらいまわしにされた存在であり、一代で終わった。

  1. 依仁

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