魚雷艇(motor torpedo boat)とは、内燃機関を搭載した水雷艇のことである。
19世紀末から20世紀初頭にかけてロシア、イギリス、イタリア等で開発・実用化された。
最も活躍したのが第一次世界大戦で、イタリア海軍の魚雷艇がオーストリア・ハンガリー海軍の主力戦艦を撃沈するなどの戦果を挙げた。
第二次世界大戦及び太平洋戦争では駆逐艦による対抗策が確立されていたため第一次世界大戦のような華々しい活躍はできなかった。ソロモン諸島の戦いでアメリカ海軍の魚雷艇(PTボート)が日本海軍の駆逐艦に遭遇するとたいていの場合撃退された他、スリガオ海峡夜戦においてもPTボート部隊は海峡を突破してくる日本艦隊を阻止できず、控えのオンデンドルフ艦隊に任せている。とはいえ使用者側からすると小型で汎用性が高いので使いやすく、敵からするとどこにでも現れるので厄介な存在であった。
日本海軍と陸軍は魚雷艇から舟艇部隊を護衛するための高速武装艇としてそれぞれ隼艇と駆逐艇(カロ艇)を開発している。
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最終更新:2024/12/27(金) 00:00
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