黄の印

黄の印(The Yellow Sign)とは、1895年にロバート・W・チェンバースによって書かれた小説である。

概要

『黄の印』は1895年にロバート・W・チェンバースによって書かれた短編集『黄衣の王(The King in Yellow)』の作品のひとつである。

この小説に言及される『黄衣の王』という本が後にH.P.ラヴクラフトの『ネクロノミコン』創作のヒントとなったと言われている。(ラヴクラフト書簡より)

『黄衣の王』内に記されている詩には(ハスター)をはじめ(カルコサ)、(ヒヤデス星団)、(ハリ)などの単語が言及されている。

また、『黄の印』の日本語訳が『クトゥルー〈暗黒神話大系シリーズ〉(3)』に掲載されている。

登場人物

メイン

• スコット……この物語の主人公で画家。教会の近くあるハミルトン・アパートに住んでいる。
• テッシー……スコットの絵のモデルをしている人物。
• 夜警　　……教会の近くにいつもいる教会の夜警。醜い顔をしている。
• トーマス……ベルボーイ。

サブ

• 教会の司祭とオルガン奏者……スコットが嫌う人たち
• ボーイのハリーと食事係のモリーとジェーン……トーマスの話に出てくるトーマスの仲間。
• トニー・パスター、ケリー、ベイビー・バーンズ……テッシーが行った店の人
• マギー、ピンキー……テッシーの友人
• リジー・バーク……テッシーの友人でエド・バーグの妹
• エド・バーグ……リジー・バークの兄であり、テッシーいわくかっこいいらしい。
• エディス・カーマイケル……スコットの知り合い。

物語の概要

画家のスコットがふと窓から教会の中庭を覗きこむとそこには奇妙な顔をした夜警が立っていた。

その夜警を気にしていると絵のモデルをしていたテッシーはスコットに不思議な夢の話をする。

その夜警が霊柩車に乗って通りを通り過ぎるという夢だった。

不思議なことに似たような夢を見たことがあったスコットはテッシーにその話を打ち明ける。

書斎にあった禁断の書『黄衣の王』を見つけた二人はまるで惹かれてしまったかのように読んでしまう。

真実を知ってしまった二人に待ち受ける運命とは……？

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関連項目

• クトゥルフ神話
• 旧支配者
  • ハスター
  • 『黄衣の王』
  • 黄の印
  • ヒヤデス星団
  • ハリの湖
  • カルコサ
• ロバート・W・チェンバース