赦

赦とは、囚人の罪を特別に赦し減免することである。また以下のことを表す。

• 賈赦 - 小説「紅楼夢」の登場人物

漢字として

赦

Unicode

U+8D66

JIS X 0213

1-28-47

部首

赤部

画数

11画

𢽀

Unicode

U+22F40

部首

攴部

画数

11画

𤆅

Unicode

U+24185

部首

火部

画数

6画

𢼜

Unicode

U+22F1C

部首

攴部

画数

10画

𥘦

Unicode

U+25626

部首

示部

画数

9画

𢼗

Unicode

U+22F17

部首

攴部

画数

9画

意味

罪を軽減する、ゆるす、という意味がある。〔説文解字〕には「置くなり」とある。〔周礼・秋官・司刺〕に「三刺、三宥、三赦の法を掌る」の註に「赦、舍（ゆる）すなり」とある。また〔前漢書・刑法志〕に「三赦、一に曰く幼弱、二に曰く老眊、三に曰く惷愚」と、幼いもの、老いたもの、愚かなものについては罪を減刑したとある。

また螫と通じて、虫が刺すという意味がある。

字形

諸説ある。

赤声の形声（〔説文〕）、赤＋攴の会意で、火で人の穢れを祓う字（赤）に、攴を加わえ、罪を祓うという意味とする説（白川静）がある。

音訓

音読みはシャ、訓読みは、ゆるす。

規格・区分

常用漢字である。JIS X 0213第一水準。

声符

赦を声符とする漢字には、螫などがある。

語彙

赦原・赦書・赦恕・赦放・赦命・赦免・赦宥・赦律

異体字

• 𢽀は、〔康煕字典〕が〔説文〕の本字とする字。
• 𤆅は、〔字彙補〕にある古文。
• 𢼜は、〔説文〕に「赦、或ひは亦に從ふ」とある異体字。
• 𥘦は、〔川篇〕に赦と同じとある異体字。
• 𢼗は、〔漢語大辞典・異体字表〕にある異体字。