「うてなちゃんすきすき〜! ちゅーしてホテル行こ〜!」
「ホッ!?」
「でも戦って疲れたね〜 どっかで休も〜」
「そうだね...」
「あ、じゃあここにしよ〜」
「ホテルじゃんキウィちゃんホテルじゃん!!」
「うてなちゃんもう帰ってホテルとか行こ?」
「い...行かないよ?」
「この戦いが終わったら ホテルに行こーね」
「...分かった」
アタシは ホテルに行くんだよとは、"魔法少女にあこがれて"の登場人物 レオパルト(阿良河キウィ)の台詞である。
阿良河キウィはSNSに自撮りを投稿してちやほやされるのが好きだったが、彼女よりも魔法少女トレスマジアのほうがバズっていることが気に食わなかった。悪の組織エノルミータのマスコット ヴェナリータはその邪な感情を察知し、キウィをエノルミータにスカウトした。こうして、キウィはエノルミータ構成員レオパルトとなった。
その後、主人公 柊うてな(マジアベーゼ)がエノルミータに加入。キウィは挨拶代わりに、うてなに戦いを挑む。小馬鹿にしたような態度で、嬲るように舐めプじみた戦い方を見せるレオパルト。あっさりベーゼとの勝負を付けたかにみえたレオパルトだったが、ベーゼは電球を魔物に変えてレオパルトを拘束。電撃で痛めつけて戦闘不能にしたうえで、ボロボロのレオパルトを優しく抱きしめる。見事なアメとムチの切り替えに加え「世界一かわいい」というプロポーズ言葉が決め手となり、レオパルトはベーゼを愛するようになった。これ以降キウィはうてなの通う学校に転校してきたりレオパルトとして一緒に戦ったりと、うてなと行動を共にするようになる。そこにネロアリス(杜乃こりす)も加わり、トレスマジアとさらに激しい戦いを繰り広げていく。
そんなときエノルミータ初期メンバーのロードエノルメやシスタギガントらが魔法少女狩りから帰還。ロードはエノルミータを離脱して自分たちで世界征服を始めると宣言し、ベーゼたちを勧誘する。しかしベーゼもレオパルトもネロアリスも拒絶したため、ロードはシスタギガントに処分を命じる。迎え撃つレオパルトたちだったが、シスタの巨大化という圧倒的な能力に文字通り押しつぶされ、撤退を余儀なくされてしまう。ロードたちはロード団を名乗りレオパルトたちを追撃する。レオパルトたちはロード団のロコムジカ(阿古屋真珠)とルベルブルーメ(姉母ネモ)との戦いに勝利し、二人を仲間に加える。
ロードはシスタギガントと魔物の大群に街を襲撃させる。ロードの魔力そのもので作られた魔物は何度倒しても再生してしまうため、大本のロードを倒すしかない。しかしシスタと魔物に足止めされていてはロードのもとへたどり着けない。ベーゼたちは魔物に飲まれかけ詰みかと思われたそのとき、レオパルトが砲撃で無理矢理魔物を吹き飛ばし一時的に難を逃れることができた。なんとか立ち上がるベーゼに、レオパルトは「この場はレオパルトやネロアリスたちに任せて、ベーゼはロードのもとへ向かう」ことを提案する。
たまにはさ〜 アタシもいいトコ 見せたいんだよね
いつも通りの緩さの中にいつにない決意を感じ取ったベーゼは、レオパルトたちを信じて一人ロードのもとへ向かうことを決意。去り際に、レオパルトが声をかける。
...あ、そうだ
この戦いが終わったら
ホテルに行こーね
丁寧に死亡フラグを立てる約束を交わしたレオパルトとベーゼ。残されたレオパルトはロコたちに、自分がシスタの相手をすると宣言する。彼女たちの力を示す星の数は、シスタが3つに対してレオパルトは0。"星なし"が挑むのは無謀だと、ロコはレオパルトを止めようとする。心配しているのか、ネロアリスもレオパルトの服を掴む。以前戦ったときはベーゼたち3人がかりでもシスタに勝てなかった。口には出さないがレオパルトを心配してくれているのだろう。それでもレオパルトは揺るがず、シスタに鉄の雨を浴びせ始める。何発も着弾し爆破が起こるが、シスタは全くダメージを受けていない。巨大な手にあっさり握られ、ビルに叩きつけられ、駄目押しとばかりにのしかかられるレオパルト。それでも立ち上がるレオパルトを見て、星なしが星3に勝てるわけがないとシスタは憐れむように嘲笑い、これで終わりだと拳を振り上げる。だが
あァ? まだ始まったばかりだろ?
レオパルトが上着を引き裂くと、あらわになったその胸には3つの星が輝いていた。ほぼ全裸のようなその姿はまさに豹(レオパルト)。殴るだけで爆発が起きるほどの超火力。舐めプか力をうまく制御できないからか、レオパルトはずっと本気を隠していた。シスタを押し返すレオパルトだったが、力の反動で自身も吐血。このレオパルトは長く保てないと看破したシスタは、そのままでは死ぬと煽る。しかしレオパルトは軽く笑い飛ばす。
...ハッ 死ぬわけねーだろ?
アタシは ホテルに行くんだよ
恋する乙女のような笑顔で語るレオパルトを見て、シスタの思考が一時停止する。間髪を入れずレオパルトは拳を叩き込んでいく。
ベーゼちゃんと!!
ホテルデートだぞ!!
考えただけでたぎるゥ!! あふれるゥ!!
こりゃあ急がなきゃウソだろ!!
だから早く死ね!!
今しね!!
すぐしね!!
アタシらのお祝いにしねぇ!!
そこにはシスタへの恐怖も、敗北のトラウマも、ましてや驕りもない。あるのはただ、愛する人と一夜を共にするという希望だけ。自己愛ではなく大切な人のために、約束を果たすために全力を尽くす。成長したレオパルトを象徴する台詞である。
だがシスタの読み通り、レオパルトも限界だった。ついに倒れたレオパルトを踏み潰そうとするシスタ。だが限界なのはレオパルトだけではなかった。シスタの巨体とレオパルトの超火力によってダメージを受けた道路が陥没し、シスタは首まですっぽり埋もれて身動きが取れなくなってしまう。そのシスタの頭の周囲をレオパルトのミサイルが包囲、シスタはごめんなさいと絶叫しながら気絶した。辛うじて勝ったレオパルトだが直後に変身が解けてしまう。これが限界だった。
やったよ...うてなちゃん...
これで...ホテルに...
興奮してきた...
その後ロードを倒した褒美として、ヴェナリータはキウィのためにホテルの建設を開始した。アニメ版では残念ながらホテル完成に割けるだけの話数がなかったため、実際にホテルに行くのか知りたい人は原作を読んで欲しい。
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最終更新:2025/12/07(日) 06:00
最終更新:2025/12/07(日) 05:00
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