1992年8月無言電話事件とは、統一教会に関する報道をしていたマスコミ各社に大量の無言電話がかかってきた事件である。
1992年6月30日に女優の桜田淳子が統一教会の信者であることを公表して同年8月25日に行われる合同結婚式への参加を表明したので、同年7月や8月は各テレビ局がお昼のワイドショーで統一教会の合同結婚式のことを盛んに報道していた。
1992年(平成4年)8月26日の朝日新聞は、TBS広報部の発表を伝える形で、TBSに大量の無言電話がかかってきている事実を報道している。8月20日午前にTBSが「モーニングEYE」という番組で統一教会を批判的に取り上げてから無言電話がかかり始め、TBS代表電話にかかってきた無言電話は8月24日だけでも1万9千件に及び、8月25日もほぼ同様の状態が続いた。この両日だけでTBS代表電話に無言電話が3万件以上もかかってきたことになる。代表電話以外の、番号を電話帳に掲示していない直通電話にも無言電話が殺到し、1日に約600本の無言電話がかかってきたところもあるという。TBSの社会情報局や報道局は臨時電話を引くという対応を強いられた。
同じ記事で朝日新聞は、フジテレビの発表を伝える形で、フジテレビに大量の無言電話がかかってきている事実を報道している。8月19日朝にフジテレビが「おはようナイスデイ」という番組で統一教会と霊感商法の関係性を取り上げてから無言電話がかかり始め、8月19日においてフジテレビ代表電話にかかってきた無言電話は1時間に700本を超える頻度であった。8月19日を過ぎてからは無言電話の頻度が減ったが、1日数十本程度の頻度の無言電話が続いているという。
1990年代から統一教会の被害者を救済する活動をしている紀藤正樹弁護士は、「当時電話番号を書いた紙を渡されここに無言電話をかけるようにと指示された統一教会信者を何人も知っています」と発言している(資料)。
大量の無言電話をする行為は、刑法第234条に違反していて威力業務妨害罪を犯している。本来ならば、大量の無言電話を組織的に行う宗教団体は即座に警察に摘発されるはずである。
ちなみに、1992年から30年が経過した2022年になっても統一教会は抗議電話を得意としているようである。テレビ朝日で報道番組のプロデューサーを務めた経験がある鎮目博道は、「2022年7月13日に全国霊感商法対策弁護士連絡会メンバーの紀藤正樹弁護士がテレビ朝日の番組にスタジオ出演した際に、『統一教会側の意見を出さず、一方的な批判ではないか』というような内容の抗議電話が殺到したという話を聞いた」とテレビ朝日の関係者から知らされたという(記事)。
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最終更新:2024/12/27(金) 09:00
最終更新:2024/12/27(金) 08:00
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