数字の「8」の字の形に焼き上げられたお菓子であり、静岡銘菓の一つ。
原材料は小麦粉・砂糖・卵と非常にシンプルであり、ほのかに香ばしさがあり、味はしつこすぎないあっさりとした甘さである。
主張の強すぎない味は、牛乳や日本茶だけでなく、コーヒーや紅茶などにも抜群の相性である。
食感はクッキーのような「サクッ」としたものではなく、「ふわっ」とほどけるような感じ(サブレーやボーロに近い感じ?)。
その口どけの良さから、離乳食や歯の弱くなってしまったご老人たちにも愛されているようだ。
現在も工場で職人の手によって一つ一つ手作りされており、その日の気候にあわせて仕込み加減を調整している。
詳細な販売開始年度は明かされていないが、元になったのは昭和初期に販売されていた「めがね」という駄菓子であると言われている。当時は小麦粉と砂糖のみと今以上にシンプルなものであった。
昭和30年代に入り原材料に卵が加えられるようになり、現在のものに近い風味になり、名称もそのあたりで「8の字」になった。
味のバリエーションはプレーンに加え、少し固めだが抹茶の風味が広がる「お茶味」、ダージリンを使用した「紅茶味」がある。どれもお茶請けにうってつけである。
ラッピングも季節物があったり、可愛らしいトレイに入ったものなど、見た目でも楽しむことができる。
県内の幼稚園・保育園では、「8の字」を子どもたちのおやつとして提供しているところもあるようで、一部の静岡県人にとっては懐かしさを感じさせるお菓子でもあるようだ。
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最終更新:2025/12/06(土) 13:00
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