f-エフとは (エフとは) [単語記事]

F-エフ（エフ）とは、六田登による、フォーミュラカーレースを題材にした、ヒューマンドラマ漫画である。同氏の代表作の一つであり、後に続編が連載されている。

「YAWARA！」「美味しんぼ」と並んでバブル期のビッグコミックスピリッツを支えた人気作品であり、その壮大な世界観から今も男性読者を中心に根強い人気を誇る（ただし、原作はかなりの鬱展開の上に、今じゃ完全にアウトなエロシーン、グロ過ぎるシーンも多いので読むのは覚悟を決めること）。

早い段階でアニメ化もしているが、こっちはだいぶ展開はマイルドである。制作はキティフィルムであり、若かりし貞本義行などが原画に関わっている。

主人公、赤木軍馬の「何人（なんぴと）たりとも俺の前は走らせねぇ！」は他の漫画にもパロディで使用されているほど非常に有名な台詞であり、作品を知らなくても、この台詞を知っている人は少なくないのではないだろうか。

概要

Ｆとはフォーミュラカーレースのことで、群馬の農村で改造トラクターで暴走していたヤンチャ男、赤木軍馬が農道で出会ったプロの走り屋、聖一人に出会ってからフォーミュラレースの世界に入り世界のトップを目指すとともに、彼に立ちはだかる、得体のしれない未知の存在を追い求めていくというストーリー。最初は赤木の無茶っぷりが目立っているが、フォーミュラカーレースという性格上、多くの人物の怪我や事故死を目の当たりにし、次第にシリアスなキャラへと変わっている。また、ただのモータースポーツ漫画ではなく、政界などを巻き込んだ壮大な親子、兄弟関係を抉ったヒューマンドラマ、はたまたヒロイン小森純子との純愛ドラマなど様々な要素を盛り込んだ作品である。